アイドルズはコールドプレイの“Yellow”のミュージック・ビデオをAIでクリス・マーティンが歌っているかのように加工した“Grace”のミュージック・ビデオが公開されている。
ミュージック・ビデオはクリス・マーティンが海辺の砂浜を歩くもので、4分間の中で夜から朝へと移り変わる様子が描かれている。
“Grace”のミュージック・ビデオはこちらから。
フロントマンのジョー・タルボットは“Grace”にコールドプレイの映像を使うというアイディアは夢の中で思いついたとのことで、クリス・マーティンに直接連絡をして、許可してもらえるかを尋ねたという。クリス・マーティンは許可しただけでなく、新しい“パフォーマンス”がよりリアルに見えるようにAIソフトウェアの学習にも協力したとされている。
“Grace”はアルバムの他の曲と同様にナイジェル・ゴッドリッチとケニー・ビーツ、そしてメンバーのマーク・ボーウェンがプロデュースを手掛けている。
「この曲は、どこからともなく、あらゆるものから生まれたんだ。それは、呼吸であり、かけられるべき呼びかけだ」とジョー・タルボットは説明している。「ナイジェル・ゴッドリッチとのセッションで生まれた唯一の歌と言葉で、本当に必要としたものだった。すべては愛なんだ」
ナイジェル・ゴッドリッチとケニー・ビーツがもたらしたものについてジョー・タルボットは次のように語っている。「彼らは華麗さをもたらし、自分たちも華麗になるようにしてくれた。自分の拙い経験と恐縮な見解を下にすれば、いいプロデューサーとはアーティストを輝かせ、自らの言葉を花開かせてくれる人だよね。ツールやスキルを与えて、アーティストの人生を次章へと広げ、歩ませてくれるんだよ」
「大きくなることも、良くなることもできない」とジョー・タルボットは続けている。「その時点の自分でしかないんだ。自分自身に疑問を持ったり、テクニックやプロセスに気を取られたり、聴衆からの批判を恐れたりするならば、今の自分がどこにいるのかを確認する手助けをしてくれるケニー・ビーツやナイジェル・ゴッドリッチのような人が必要なんだ」