Serj Tankian、シンガーの代役を探すように提案したことを明かす

Serj Tankian

システム・オブ・ア・ダウンのサージ・タンキアンは回想録『ダウン・ウィズ・ザ・システム』でバンドからの脱退を申し出た後、新しいシンガーのオーディションが行われたことを明かしている。

サージ・タンキアンはツアーから離れたいという思いとギタリストのダロン・マラキアンとの方向性の違いがあったことをこれまでのインタヴューで明かしており、システム・オブ・ア・ダウンは2006年から2011年まで活動を休止することとなっている。

今回、回想録の抜粋が米『ローリング・ストーン』誌で公開されており、サージ・タンキアンが自分からシンガーの代役を探すように提案したことを明かされている。

彼は次のように述べている。「システム・オブ・ア・ダウンは幸運なことに音楽を売ったことによる印税があり、その収入はそれなりに安定していた。もし、その収入を使い果たしてしまったとしても、ツアーからの多額な小切手でその資金を補充することができた。ライヴをすることは世界一気前のいいATMを訪れるようなものだった」

「でも、覚えておいてほしいのは、お金を理由に決断を下すような人間にはなりたくないということだ。その必要がない立場にいることはとてつもない特権だと認識しているが、そもそもお金で決断しないことが私をその特権に導いたという事実を無視することはできない。私は予算内に収めることが得意だったので、ツアーの経済的な魅力があらゆるネガティヴなことを上回ることはなかった。音楽で妥協したことはないし、常にうまくいっていた。だとすれば、なぜ今始める必要があるのだろう?」

「2017年の終わりにかけて、マネージャーのビノのオフィスでバンドのミーティングが行われた。到着すると、議題に加えたい項目があると私は全員に伝えた。通常の業務上の議論を話し合った後、私の議題になった」

「『誰が私の餞別パーティを開いてくれるんだい?』と私は尋ねた。『司会をやりたい人はいるかい?』と言って少し笑ったが、真剣だった。『ツアーにはもう興味がないことがはっきりした。背中の痛みもあるし、もう僕のヴィジョンの中には入ってないんだ』ってね」

「『それに』と私は続けた。『みんなを引き止めておきたくないんだ。これはみんなの夢だろ。人生をかけてやってきたことだ。みんなにはその資格がある』ダロン、シャヴォ、ジョンを見たら、私の言ったことに衝撃を受けているのが分かった。『新しいシンガーを探すべきだと思うんだ』」

「長い間、システム・オブ・ア・ダウンとは私たち4人だった。一からキャリアを築き上げ、その中であらゆる闘いを一緒に乗り越えてきた。一人でも抜けたら、もう同じではいられない。その数年前、私は死ぬ以外の理由で誰かがバンドを脱退した場合、残されたメンバーはその人なしではバンド名を使えないという内容の法的文書を作成し、これを成文化しようとしたこともあった。他のみんなはそのアイディアに抵抗したが、私が当時バンドから抜ける道を探していたことを察して、バンドに別れを告げる準備ができていなかったからだろう。最初は私と同じようにシステム・オブ・ア・ダウンのことを考えていないことに苛立ったが、そのうちにそれはあまり重視しないことにした。3人をバンドメンバーではなく、親友として考えることにしたんだ」

「新しいシンガーを迎えるというアイディアをみんなは忘れたと思っていたのだけど、1年後、シャヴォとジョンと共にグレンデールのチャリティ・パーティーに出席したら、私が知っているシンガーが美しいアルメニアの歌を歌っていた。シャヴォはテーブルで私の隣に座っていて、彼は身を乗り出して、私の肩を叩いてきた」

「『実はさ』と彼はそのシンガーのほうに目を向けた。『この人をシンガーとして試してみたんだ。唯一の問題はスクリームとグロールができないことだね』」

「私は不意を突かれた。代役をオーディションしただけでなく、そのことを秘密にされていたことにね。『どうして言ってくれなかったんだ』と言ったら、シャヴォは『分からないよ』と肩をすくめていた」

「私はシャヴォのほうに向き直って、真っ直ぐ見つめた。『彼は素晴らしいシンガーだと思う』と私は言った。『今すぐ駐車場に連れて行って、グロールのやり方を教えてもいい。彼のことを検討すべきだ』」

サージ・タンキアンは今年秋にギブソン・レコーズよりソロEP『ファウンデーションズ』をリリースすることを発表しており、5月17日にはファースト・シングル“A.F. Day”が5月17日に公開されることが決定している。

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