David Gilmour、9年ぶりの新作で使ったギターについて解説する動画の和訳が公開

David Gilmour

デヴィッド・ギルモアは9年ぶりとなる通算5作目のソロ・アルバム『邂逅』で使われたギターについて解説する動画の和訳が公開されている。

『邂逅』はブライトンとロンドンで5ヶ月余りをかけてレコーディングされ、デヴィッド・ギルモアの全曲新曲のアルバムとしては2015年の『飛翔』以来9年ぶりとなっている。“Between Two Points”はザ・モンゴルフィエ・ブラザーズが1999年に発表した曲のリメイクで、デヴィッド・ギルモアの娘、22歳のロマニー・ギルモアがヴォーカルとハープで参加している。

動画は現時点で2本公開されており、第一弾として娘のために作ったアコースティック・ギター「アリス」を紹介している。デヴィッド・ギルモアは次のように語っている。「これもまたちょっといい感じのギターだ。トニー・ゼマイティスという男が作ってくれた。娘のアリスが1歳くらいの頃だったから1977年か、78年だね。子供のギターを作って小さいときに覚えることができたらいいなと思ったんだ。でも、あまりに素敵で美しかったからプレイさせなかった(笑)。そして忘れてしまっていたんだ! 何年もケースに入れっぱなしだったよ。これは本作の“Between Two Points”と“The Piper’s Call”で使っている。それまではアルバムで使ったことがなかったんじゃないかな。だから……1978年から持っているのに今回がデビューなんだ」



第二弾では年代物であるリッケンバッカー・フライング・パン・ギターを紹介している。「このギターはプラグを入れる位置が完全に間違っているね(笑)。“The Piper’s Call”と“Dark and Velvet Nights”で使った。これは世界で最初のエレクトリック・ギターの一つと言われていて、たぶん1933年頃にリッケンバッカーによって作られたものらしい。ピックアップは信じられないほどパワフルで、素晴らしいギターだ。妻のポリーからプレゼントされたものなんだ」



プロデュースを手がけたのはデヴィッド・ギルモアとチャーリー・アンドリューで、きっかけはチャーリー・アンドリューによるアルト・ジェイの作品のプロデュース・ワークに感銘を受けたデヴィッド・ギルモアが彼にインスタグラム上でダイレクト・メッセージを送ったことに始まる。

デヴィッド・ギルモアは新作の経緯について次のように語っている。「チャーリーを家に呼んだんだ。いくつかデモを聴いてくれて『ところでどうしてこんなところにギター・ソロがないといけないんでしょうか?』、『全部フェード・アウト? いくつかはただ終わらせる訳にはいかないんでしょうか?』なんて言っていた。彼は僕がこれまでやってきたことに対して、素晴らしいくらい知識やリスペクトに欠けているんだ。とてもダイレクトで、まったくもって萎縮していない。そこが最高にいいんだ。僕にとってはとにかくとてもいい。ただ言われるがままというのだけは嫌だからね」

アルバムの歌詞の大半はこの30年間デヴィッド・ギルモアとコラボレーションを行ってきた妻のポリー・サムソンが担当している。ポリー・サムソンは『ラック・アンド・ストレンジ』のテーマについて次のように語っている。「年老いていく身の視点から書いたものになる。死の必然性が絶えずありました」

デヴィッド・ギルモアは次のように続けている。「僕たちはロックダウンの最中、そして、その後もその手のことを話し合ったり考えたりしながら、たくさんの時間を費やしたんだ」ポリー・サムソンはチャーリー・アンドリューと仕事を共にする経験によって自由になれたとも述べている。「彼は曲の内容を知りたがるし、その曲で演奏する全員が、歌詞の内容を演奏に反映させることを望み、それがとてもうまくいきました」

本作に参加したミュージシャンは、ベースのガイ・プラット(1987年以降ピンク・フロイドのレコーディングやツアーに参加)とトム・ハーバート、ドラムスのアダム・ベッツ、スティーヴ・ディスタニスラオ、キーボードのロブ・ジェントリーとロジャー・イーノ(ブライアン・イーノの弟)、ストリングスとコーラスのアレンジを行ったウィル・ガードナー、伝説的ドラマーのスティーヴ・ガッドとなっている。

タイトル曲“Luck and Strange”には今は亡きピンク・フロイドのキーボーディストであるリチャード・ライトもフィーチャーされており、2007年にデヴィッド・ギルモアの自宅にある納屋で行ったジャムの音源が使用されている。

また、国内盤CDにはこれまでの歴史上ピンク・フロイド関連作品では不可能だった「日本盤ボーナストラック」が収録されることが決定している。

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