ロジャー・ウォーターズやブライアン・イーノ、サーストン・ムーア、ケイト・テンペスト、ロバート・デル・ナジャ、ロウキーらはミュージシャンを初めとした30人以上の著名人と共にイギリス労働党党首のジェレミー・コービンへの支持を表明する公開書簡に署名している。
今回の公開書簡は、先日、開催まで1ヶ月を切った現地時間12月12日に行われる来たるイギリス下院の総選挙に向けて「反ユダヤ主義に関連した人物が首相になる可能性」を恐れているとして、多くの著名人がジェレミー・コービンを非難する公開書簡に署名したことを受けてのものになっている。
ジャーナリストのナオミ・クラインや言語学者のノーム・チョムスキーら多くの著名な作家や学者らも署名している新たな公開書簡は、ジェレミー・コービンについて彼は「人生を通じて人種差別に反対してきた」と反論するものになっており、「ジェレミー・コービンや労働党以上に反ユダヤ主義の問題に対処してきた政党や党首はいない」と記されている。
公開書簡の全文はこちらから。
「編集者の方へ:
来たるイギリスの総選挙は先日の(ジェレミー・コービンを批判する)公開書簡にも記されていたように、象徴的で記念碑的なものです。しかしながら、我々は人生を通じて人種差別に反対してきたジェレミー・コービンが、本来はそのことを認識しておくべき人々によって反ユダヤ主義者だと批判されていることに憤慨しています。反ユダヤ主義は社会に蔓延している問題であり、労働党を含むあらゆる政党や運動に内在している問題です。事あるごとに立ちはだかり、根絶やしにしなければなりません。ジェレミー・コービンや労働党以上にこの問題に対処してきた政党や党首はいないのです。この2年間で、調査に要するスピードは4倍になり、問題に対処するスタッフの数は2倍に増員され、法的な専門家たちも動員され、政策を促進するための規約も変更されました。しかし、広く知れ渡っている証拠が物語っているように、労働党の政敵やメディアの多くはイデオロギー的な目的のためにこの問題を矮小化し、そのための武器と見なしているのです。
世界各国の進歩派たちは今回の選挙や労働党が、民主的な世界に入り込みつつある極右的なナショナリズムや外国人嫌悪、人種差別に立ち向かう上での希望の狼煙となることを期待しています。反ユダヤ主義を含むあらゆる人種差別をいかなる形でも根絶させようとしているという、ジェレミー・コービン率いる労働党が支持しているところの真実を知ることが有権者にはかつてないほど求められています」
公開書簡は支持者たちの署名で締めくくられている。公開書簡に署名している人物のリストは以下の通り。
Noam Chomsky
Naomi Klein
Yanis Varoufakis
Brian Eno
Rob Delaney
Angela Davis
Steve Coogan
Alexei Sayle
Maxine Peake
Roger Waters
Jason Hickel
Francesca Martinez
Lowkey
David Adler
Raoul Martinez
Miriam Margolyes
Massive Attack
Vivienne Westwood
Thurston Moore (Sonic Youth)
John Keane
Michael Mansfield QC
Adjoa Andoh
Mike Leigh
Michael Rosen
Robert Cohen
Mark Ruffalo
Amir Amirani
Mark Rylance
Caryl Churchill
Kate Tempest
Jocelyn Pook
David Graeber (London School of Economics)
Des Freedman (Goldsmiths, University of London)
Justin Schlosberg (Birkbeck, University of London)