Joey Ramoneの弟、ラモーンズの商標登録を巡ってJohnny Ramoneの妻にさらに訴訟を起こすことに

ジョーイ・ラモーンの弟であるミッチェル・ハイマンはジョニー・ラモーンの妻であるリンダ・カミングス=ラモーンを相手取って、ラモーンズの功績を「搾取」しているとして改めて訴訟を起こしている。

ラモーンズの知的財産権については4人のメンバーが亡くなった後、ミッキー・リーとして知られるミッチェル・ハイマンとリンダ・カミングス=ラモーンが均等な割合で所有している。

ミッチェル・ハイマンとリンダ・カミングス=ラモーンの不仲はよく知られており、現地時間8月23日にマンハッタン連邦裁判所には新たな訴状が提出されたことが明らかになっている。ミッチェル・ハイマンの弁護士はリンダ・カミングス=ラモーンがラモーンズと自身を関連付ける「絶え間ない試み」によって連邦商標法に違反していると主張している。

訴状ではリンダ・カミングス=ラモーンについて「自分自身にスポットライトを当てたいという飽くなき個人的欲望」を持つ元「グルーピー」と評されている。

「リンダ・カミングス=ラモーン氏はラモーンズの名義、バンドにまつわる好意や功績を利用して搾取することで、個人的な収入を上げようとする、あからさまな試みを続けています。それによって彼女はラモーンズの遺産を受け継ぐ者であるという偽りの物語を推し進めようとしているのです」

「彼女はまったくそういう立場ではありません。彼女は自己主張の強い、あからさまな侵害者に過ぎません」

この訴訟はリンダ・カミングス=ラモーンがジョニー・ラモーンや他のメンバーが法的な姓で「ラモーン」を名乗っていなかったにもかかわらず、ラモーン姓を名乗っていることを問題視するものとなっている。

実際の兄弟ではないジョニー・ラモーンとジョーイ・ラモーンはそれぞれ2004年と2001年にガンで亡くなっている。以降、リンダ・ラモーンとミッキー・リーは長年にわたって法廷闘争を繰り広げている。

今回の訴状でミッチェル・ハイマンの弁護士は次のように述べている。「ラモーンズは多くの点でユニークです。そのひとつは、メンバー全員が血縁関係にないにもかかわらず、あたかも血縁関係にあるかのように同じ名字を使っているバンドであるということです」

「それもあって被告は『リンダ・ラモーン』という名前を使うことで、ラモーンズの功績に家族の一員として、公的なスポークスパーソンとして入り込み、個人的なブランドとラモーンズを結びつけることが簡単にできたのです」

「実際、『リンダ・ラモーン』という名前は夫であるジョン・カミングスが生きている間は存在しませんでした。被告が『リンダ・ラモーン』という名前を使うようになったのはジョン・カミングス氏が亡くなってからです」

訴状では以前の法的手続きや合意によって『リンダ・ラモーン』という名前をどのように使用できるかが制限されていたが、彼女は「臆面もなくジョニー・ラモーンの未亡人として」、そして「不可欠なメンバー」として自分自身を見せることに執着しているため、その制限を繰り返し超えてきたと記されている。

「カミングス=ラモーン氏は自分自身を『リンダ・ラモーン』として世間に知らしめ、ラモーンズのスポークスパーソンであり、『遺産の管理人』であるという見え方を一方的に取り入れています」

「彼女は意図的に自分がラモーンズのビジネスを主導する権限を与えられているかのような誤った印象を与えています」

今年1月、ジョニー・ラモーンの遺産管理団体はピート・デヴィッドソンが出演するジョーイ・ラモーンの伝記映画『アイ・スレプト・ウィズ・ジョーイ・ラモーン』を巡ってミッチェル・ハイマンに訴訟を起こしていた。ジョニー・ラモーンの妻であるリンダ・ラモーンは1月21日にマンハッタンで訴訟を申し立てており、ミッチェル・ハイマンが「ラモーンズの歴史を一方的に語る」ことで「未承認・無許可のラモーンズの伝記映画を極秘に進行しようとしている」と主張している。

これを受けてミッチェル・ハイマンはジョニー・ラモーンの妻に対して訴訟を申し立てており、ネットフリックスが制作している伝記映画を止めさせようとしていることについて「根拠のない薄っぺらなもの」と批判している。

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