ブルース・スプリングスティーンは9月23日の75歳の誕生日に合わせて、9月25日にリリースされる日本独自企画盤『ボーン・イン・ザ・U.S.A.(40周年記念ジャパン・エディション)』の「日本版ブックレット」の執筆者によるトークイベントが開催されることが決定している。
この日本独自企画盤は『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』のオリジナル・アルバムに加え、ボーナス・ディスク3枚を追加した計4枚組で、ボーナス・ディスクには1985年4月に行われたブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドの初来日公演から数ヶ月後の1985年8月22日、地元ニュージャージーのジャイアンツ・スタジアムでのライヴ29曲が3枚のCDにまるごと収録されている。
全96ページにも及ぶ1985年の初来日公演の秘話満載の「日本版ブックレット」には、当時のアルバム『BORN IN THE U.S.A.』の担当ディレクターであり、初来日公演に帯同した喜久野俊和による「1985年初来日公演滞在記」が掲載される。下記の14の章に分かれた3万字にも及ぶものとなっており、時系列でブルース・スプリングスティーンの初来日の裏側を追った見事な記録となっており、ライヴでのブルース・スプリングスティーンの葛藤や試み、そしてファンとの絆など心温まる秘話が掲載されているという。
1 日本公演交渉開始。締結。条件。日程発表。
2 成田空港到着。出迎え。ホテルでの動き。
3 東京初日。ファンの雄叫び嬌声。喜びと興奮。そして涙。
4 言葉の壁:第一部で違和感を感じる。日本語投入。セットリスト一部修正。
5 言葉の壁:解決策が見つかった。
6 言葉の壁:日本版セットリスト完成。「ROSALITA」の登場。
7 東京のライブの夜。渋谷原宿は興奮した若者だらけ。
8 寄付の依頼。交通遺児母の会に2万ドル。
9 レコード会社大歓迎パーティ開催。SONY会長に新製品のヒント。
10 京都滞在。市内観光と小さな会場。
11 広島原爆資料館で大いなるショックを受ける。
12 ホテルのレストランで会食
13 ファンとの関わり。ファンからのリクエストは応える。
14 最終日夜、男達だけの祝勝会ディナー
また、当時の日本のファンクラブ会長の増田和彦による「初来日ドキュメント」は「Part1/来日実現まで」「Part2/Bruce Springsteen and The E Street Band in Japan」というファンの目線で追った貴重なレポートで、他にも全公演のセットリストや、日本公演時にステージでブルース・スプリングスティーンが語ったトークの全訳まで収録されている。
全96ページの 「日本版ブックレット」の全収録内容は下記の通り。
・英文ライナーノーツ翻訳 ――エリック・フラニガン
・『ボーン・イン・ザ・USA-40周年記念ジャパン・エディション』 解説 ――五十嵐正
・「ボスと殿下。」全米チャートで繰り広げた熾烈なドラマ ――安川達也
・ちょっとしたロックンロールのために。1985年初来日公演滞在記 ――喜久野俊和(当時の担当ディレクター)
・初来日ドキュメント(全公演セットリストも収録) ――増田和彦(元ファンクラブ会長)
・1985年当時のライヴ・レポート ――北中正和(ミュージック・マガジン1985年6月号より)
・叶った夢、叶わなかった夢。私の人生を刻んだブルース・スプリングスティーンを担当して ――白木哲也(現担当)
・歌詞/対訳(三浦久)/ライヴの曲間トーク訳も収録
さらに、喜久野俊和をゲストに迎え、9/25発売『ボーン・イン・ザ・USA』日本独自企画盤をいち早く体験できるイベントが9月14日に下北沢「3313アナログ天国」で開催されることも決定している。
イベントの概要は以下の通り。
Bruce Springsteen “Born In The U.S.A.” 誕生40周年記念レコード聴き語りLive
日時:9/14(土) 開場14:30/ 開演15:00 (17:30頃、終演予定)
会場:3313アナログ天国(東京都世田谷区代田5-34-19-4F ※エレベーター無)
出演:喜久野俊和(『BORN IN THE USA』発売当時の担当) & 白木哲也(ソニーミュージック現担当)
内容:ロックの歴史的名盤である『ボーン・イン・ザ・USA』から40周年。アメリカ、日本、イギリスでリリースされた40年前のレコード盤をはじめ、9/25発売『ボーン・イン・ザ・USA』日本独自企画盤をいち早く体験。ブルース・スプリングスティーンの当時の担当と現担当が秘話を語る。
参加費:前売2,500円 当日3,000円 ※要、1ドリンク500円のオーダー
定員:40名
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