ブルース・スプリングスティーンはドナルド・トランプ大統領の弾劾を求めて、「歴史のゴミの山に処分」されるべきだと語っている。
米『タイム』紙の表紙を飾ったブルース・スプリングスティーンはなお続いているドナルド・トランプ大統領との論争について訊かれている。ブルース・スプリングスティーンがマンチェスター公演でドナルド・トランプ政権について「腐敗して能力のない裏切りの」政権と評すると、ドナルド・トランプ大統領はブルース・スプリングスティーンについて「非常に過大評価されている」と発言していた。ドナルド・トランプ大統領はブルース・スプリングスティーンにゴルフ・ボールを当てる合成の動画まで投稿している。
その映像を米『タイム』紙が見せたところ、ブルース・スプリングスティーンは笑い出したという。「彼が私のことをどう思おうが、どうでもいいんだ」とブルース・スプリングスティーンは語っている。
しかし、ブルース・スプリングスティーンはドナルド・トランプ政権下のアメリカの状況について触れ、「アメリカ合衆国憲法修正第25条と弾劾の目的を具現化した人物」だと評している。「もし議会に胆力があれば、彼は歴史のゴミの山に処分されていたはずだよ」
ブルース・スプリングスティーンは対する民主党についても不安があると語っている。「実効性のある別の政党、もしくは民主党がこの国のマジョリティに語りかけられる人物を見つけること、それを切実に必要としているんだ」
「民主党の使っている言葉、人々への届け方には問題がある」とブルース・スプリングスティーンは続けている。
「多くの人が(ドナルド・トランプ大統領の)嘘を受け入れることになってしまった」とブルース・スプリングスティーンは語っている。「彼は忘れられた人々のことなど気にしていない。就任式の日に彼を支持した億万長者たちと自分のことしか考えていないんだ」
「多くのアメリカ人が彼による権力と支配の政治にただ安住しているという事実を直視しなければならないんだよ」
ブルース・スプリングスティーンは自身の作品の多くでアメリカン・ドリームとアメリカの現実のギャップ、そして国全体で拡大する経済格差について掘り下げてきたことを認めている。
「こうした状況は扇動家にとっては格好の材料だよね」とブルース・スプリングスティーンは語っている。「良心あるアメリカで暮らしていきたいのなら、そうした問題にも言及しなければならない。私はまだそれがあると信じているけど、苦境に立たされているんだ」
2021年、ドナルド・トランプ大統領は二度にわたって弾劾された大統領として歴史に名を残すこととなっている。二度目の弾劾は国会議事堂に乱入する暴動を扇動したとして弾劾されたが、どちらも無罪となっている。ドナルド・トランプ大統領は2020年の大統領選挙後に選挙不正に関する虚偽の主張で暴力を扇動したとして非難されていた。2019年の弾劾はウクライナ疑惑を巡る職権乱用に起因したものとなっている。





























