リンキン・パークのマイク・シノダは新ラインナップでの活動再開に際してバンド名をそのままにした理由について語っている。
先週、リンキン・パークは新しいシンガーのエミリー・アームストロングと新しいドラマーのコリン・ブリテンを迎えて、マイク・シノダ、デイヴ・“フェニックス”・ファレル、ジョー・ハーン、ブラッド・デルソンと共に活動を再開させることを発表している。
リンキン・パークはチェスター・ベニントンが参加した最後のアルバム『ワン・モア・ライト』以来となる新作『フロム・ゼロ』をリリースすることも発表している。
バンドはロサンゼルス、ニューヨーク、ハンブルク、ロンドン、ソウル、ボゴタの6都市でアリーナ公演を行うことも決定している。
今回、マイク・シノダはリンキン・パークというバンド名を残した理由について語っている。
マイク・シノダはシカゴのラジオ局「Q101」に対して次のように説明している。「プロセスの中ではいろんな可能性があったんだ。ラインナップも流動的だったり、複数のヴォーカリストがいる態勢だったり、別名義で活動するとかね」
マイク・シノダは次のように続けている。「そこから音楽の焦点が見えていった時に、『これはリンキン・パークと言えるアルバムになる。あまりにもリンキン・パークだし、別の名義だったとしたら、それはバカだよ』ということになったんだ。それは嘘になるし、バカげているってね。アルバムをもっと聴いてもらえれば、理解してもらえるんじゃないかな」
マイク・シノダは『フロム・ゼロ』というアルバム・タイトルについて新たなスタートという意味と90年代後半に組んでいた前身バンドであるゼロへの言及となっていると説明している。「アルバムのタイトルは二重の意味を込めているんだ。自分たちにとっては始まりでもあるけど、昔好きだったものに触れているところもあるんだよね」
マイク・シノダはアルバムについて「エネルギーに溢れて」いて、「多くのギターが入っている」と述べている。
一方、新シンガーのエミリー・アームストロングの加入については物議も醸しており、ザ・マーズ・ヴォルタのセドリック・ビクスラー・ザヴァラは彼女がサイエントロジーや有罪判決を受けたレイプ犯のダニー・マスターソンと繋がりがあったことを改めて指摘している。
エミリー・アームストロングはそうした批判を受けて、かつてダニー・マスターソンをサポートしていたことに関する声明を発表している。
「数年前、友人と思っていた人物が出廷するので応援を頼まれて、序盤の審問に傍聴人として出席しました。その後すぐにそんなことをすべきではなかったと気づきました。私は性善説で人を見ようとしてきたのですが、彼については判断を誤りました。それ以来、その人物とは話していません」
「想像を絶する詳細が明らかになり、彼は後に有罪となりました。できるだけはっきりと言いますが、私は女性に対する虐待や暴力を容認しませんし、こうした犯罪の被害者と思いを共にしています」