イーグルスは亡くなったシンガーソングライターのJ.D.サウザーに追悼の意を表明している。
J.D.サウザーの訃報はイーグルスの代理人によって『ロサンゼルス・タイムズ』紙で発表されており、ニューメキシコ州の自宅で「穏やかに」亡くなったという。
J.D.サウザーはイーグルスの2曲のヒット曲、“New Kid In Town”と“Heartache Tonight”の共作者として知られており、リンダ・ロンシュタットの“Faithless Love”も共作している。シンガーとしての最大のヒット曲は1979年発表の“You’re Only Lonely”となっている。
“New Kid In Town”と“Heartache Tonight”の他にもJ.D.サウザーは“Best Of My Love”、“Victim Of Love”、“James Dean”、“Doolin-Dalton”、“The Sad Cafe”、“You Never Cry Like A Lover”、“Teenage Jail”、“Last Good Time In Town”といったイーグルスの曲を共作している。J.D.サウザーはドン・ヘンリーと親しい共作関係にあり、ソロ作でも“The Heart Of The Matter”など、いくつかの楽曲で共作している。
今回、イーグルスは公式サイトで追悼の意を表明している。「我々はブラザーにして友人、卓越したコラボレーターを失いました。世界は素晴らしいソングライターにして、1970年代に登場したサザン・カリフォルニア・サウンドの先駆者を失ったのです。J.D.サウザーは聡明で才能に溢れ、読書家で、最高のユーモアのセンスを持っていました。彼は素晴らしい食事、素晴らしい映画、素晴らしいマティーニを愛していました。彼は犬が大好きで、生涯を通して多くの犬を飼っていました」
「デトロイトで生まれ、テキサス州の最北端で育った彼はカントリーからジャズ、クラシック、そしてグレート・アメリカン・ソングブックの“スタンダード”まで最高のアメリカ音楽の深いルーツを学び、その知識と見解が彼の作品には反映されました。彼は“The Best of My Love”、“New Kid in Town”、“Heartache Tonight”といった私たちの人気ある曲の重要な共作者でした」
「J.D.サウザーは“The Heart of the Matter”、“Little Tin God”、“If Dirt Were Dollars”、“Talking to the Moon”といったドン・ヘンリーのソロ作品でも多くのコラボレーションを行っています」
「彼を亡くしたことを悼み、家族、友人、世界中の多くのファンにお悔やみを申し上げます。彼は非凡な人物で、多くの人に惜しまれることになるでしょう。アディオス、旧友よ。いい旅を」
J.D.サウザーはボニー・レイット、ジェイムス・テイラー、ジョージ・ストレイト、ザ・チックスにも曲を提供しており、ソロとしては8枚のアルバムをリリースしている。最新作は2015年発表の『テンダーネス』で、2013年にソングライターの殿堂に殿堂入りを果たしている。
J.D.サウザーは俳優としてもドラマ『ナイスサーティーズ』のシーズン3にジョン・ダナウェイ役で出演している。他にも『ハリウッドにくちづけ』、『パーガトリー』、『マイ・ガール2』、『デッドライン』といった作品に出演しており、最新の出演作品は『ナッシュビル カントリーミュージックの聖地』で、2012年のシーズン1と2017年のシーズン5に出演していた。