ザ・キュアーは『ソングス・オブ・ア・ロスト・ワールド』がアメリカにおいてフィジカルの売り上げで週間1位になったことが明らかになっている。
通算14作目となるアルバムは米『ビルボード』誌のヴァイナル・アルバム・チャートとトップ・アルバム・セールス・チャートで1位を獲得している。トップ・アルバム・セールス・チャートはフィジカルの売り上げとデジタル・ダウンロードの売り上げを換算したものとなっている。『ソングス・オブ・ア・ロスト・ワールド』はトップ・ロック・チャートとトップ・オルタナティヴ・アルバム・チャートでも1位を獲得している。
ストリーミング・サービスの数字も反映された全米アルバム・チャートでも『ソングス・オブ・ア・ロスト・ワールド』は4位を獲得しており、これはザ・キュアーにとって史上2番目の記録となっている。ザ・キュアーは1992年発表の『ウィッシュ』で全米2位を獲得している。ザ・キュアーより上位にはタイラー・ザ・クリエイターの『クロマコピア』、サブリナ・カーペンターの『ショート・アンド・スウィート』、リル・ウージー・ヴァートの『エターナル・アテイク2』がランクインしている。
ザ・キュアーの『ソングス・オブ・ア・ロスト・ワールド』は全英アルバム・チャートでも1位を獲得しており、こちらも『ウィッシュ』以来32年ぶりとなっている。
全英アルバム・チャートで1位を獲得したことを受けてロバート・スミスは次のように述べている。「ザ・キュアーの新作のリリースに対して、このような素晴らしい反響を経験できたことで途轍もなく高揚しましたし、本当に心あたたまることでした。買ってくれた人、聴いてくれた人、気に入ってくれた人、僕らのことを長年にわたって信じてくれた人、ありがとう」
ザ・キュアーは2008年発表の『4:13ドリーム』以来、16年ぶりとなる通算14作目のアルバム『ソングス・オブ・ア・ロスト・ワールド』を11月1日にリリースしている。アルバムのリリースを記念して、ザ・キュアーはBBCラジオ・シアターとロンドンのザ・トロキシーでライヴを行っている。
ロバート・スミスはマット・エヴェリットによる公式インタヴューでザ・キュアーのもう1枚のニュー・アルバムが「事実上完成している」として、3枚目の新譜も準備中であることを明かしたが、ロバート・スミスはザ・キュアーが2025年にツアーを行う予定だと語っている。
「来年はまた始める予定なんだ」とロバート・スミスは語っている。「本当に2枚目のアルバムを完成させなければならないからね。来年はフェスティバルに出る予定だったんだけど、来年の夏はライヴをやらないことにしたんだ。次にステージに立つのは来年の秋になるね」
「でも、次のアニバーサリー、2028年のアニバーサリーまでは定期的にライヴをやっていくんじゃないかな。2028年も迫ってきているからね。2018年の時も2016年の終わりから考え始めて、『1年半もあるから余裕だろう』と思っていたら、それでも間に合わなかった。だから、もう『2028年は何とかしなければ』と思っていて、ドキュメンタリーとかそういうことを考えているんだ」