Paul Simon、難聴を抱えたままパフォーマンスを行っていくことについて語る

Paul Simon

ポール・サイモンはほぼ聴覚を失った状態でパフォーマンスをするという経験について語っている。

ポール・サイモンは2023年発表の『七つの詩篇』をレコーディングしている時に難聴と診断されており、以降は難聴を抱えながらライヴを行う解決策を模索している。

今回、『CBSモーニング』に出演したポール・サイモンは難聴について語り、難聴になった当初は「信じられないほど苛立たしい」ものだったことを認めている。

「こんなことになって最初はすごく怒っていたんだ」とポール・サイモンは語っている。「最も恐れていたのは聴こえなくなって、音楽を作るという行為を楽しめなくなってしまうことだった」

ポール・サイモンは次のように続けている。「レパートリーを調べてみて、アコースティック・ヴァージョンを作るために多くの選択肢を減らすことになった」

「そっちだと、ずっと静かになるからね」とポール・サイモンは語っている。「“You Can Call Me Al”とかはそういう曲じゃない。だから、なくすことにした。あの曲は演奏できないんだ」

しかし、ポール・サイモンは難聴が自身のクリエイティヴィティに影響を与えることはまだないとも語っている。「画家のマティスは人生の最後に苦しむことになったが、ベッドでも切り絵をやることで素晴らしい時期を過ごすことになったのは知っているだろ」

「だから難聴によってクリエイティヴィティが止まってしまうとは思わない。今のところ、そういうこともないしね。そうならないことを願うよ」

昨年、『ザ・タイムス』紙のインタヴューでポール・サイモンは突然の難聴に悩まされていることについて次のように語っている。「本当に突然なんだけど、左耳がほとんど聞こえなくなったんだ。誰も説明できなくてね。それで、あらゆることがより大変になったんだ」

しかし、今年に入ってサイモンは新たなドキュメンタリーで難聴について事態が改善していることを明かして、「歌ったり、ギターを弾いたり、他のいくつかの楽器を演奏したりするのに十分な程度」まで回復してきたと語っている。

「音楽という背景があっても自分の望む形で自分の声を聴くことができるんだ。ドラムやエレクトリック・ギターがあって、音量があまりに大きいと、自分の声が聴こえないわけだけど、最初に難聴になった時は聴こえなくて、混乱してしまった。すべてが右側から聴こえなくなってしまったんだよ」

先月の『ガーディアン』紙のインタヴューでポール・サイモンはわずか6ヶ月前には「悲観的」だったが、「最終的には長尺のコンサートを行えるようになりたい」とも語っている。

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