ブルース・スプリングスティーンは完全未発表フル・アルバム7作を収録した超豪華ボックス『トラックスII:ザ・ロスト・アルバムズ』が6月27日にリリースされることが決定している。
6月27日に発売となる『トラックスII:ザ・ロスト・アルバムズ』には、1983年から2018年までの35年間で、制作されながらもこれまで世に出ることはなかった「完全未発表アルバム」7枚が収録されるとのことで、全83曲(82曲の未発表トラック+アルバム未収録ヴァージョン1曲)が収められ、それぞれのアルバムごとに特色あるパッケージングが施されている。アーカイヴからのレアな写真、エッセイストのエリック・フラニガンによる“失われたアルバム”の各タイトルについてのライナーノーツ、そしてスプリングスティーン本人によるプロジェクト紹介など、100ページにも及ぶ「布装豪華ハードカバー本」も同梱されるという。
超豪華ボックスセットはファースト・プレスのみとなり、日本盤は輸入盤国内仕様で2000セット限定でリリースされる。
ブルース・スプリングスティーンは本作について次のように語っている。「『トラックスII:ザ・ロスト・アルバムズ』はそれぞれがフル・アルバムだ。中にはミキシングの段階までいっていたのにリリースされなかったものもある。もう何年も自分で聴いてきて、親しい友だちだけに聴かせていた音楽なんだ。ようやくみんなにも聴いてもらう機会ができて喜んでいる。楽しんでくれることを願っているよ」
7枚の内容は、『ネブラスカ』と『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』を繋ぐ重要なリンクとしてローファイ・サウンドを探求した『LAガレージ・セッションズ’83』、グラミー賞、アカデミー賞を受賞、ドラム・ループやシンセサイザーのサウンドに挑戦した『ストリーツ・オブ・フィラデルフィア・セッションズ』、未完の映画のサウンドトラック作品『フェイスレス』、ペダル・スティールを擁する小編成のカントリー・バンド編成の『サムウェア・ノース・オブ・ナッシュヴィル』、国境の物語を豊かに織りなす『イニョー』、オーケストラ主導の20世紀半ばのフィルム・ノワールを彷彿させる『トワイライト・アワーズ』、アリーナにおあつらえ向きなEストリート・テイスト満載の『パーフェクト・ワールド』となるという。
『トラックスII:ザ・ロスト・アルバムズ』からは『パーフェクト・ワールド』に収録される“Rain in the River”の音源が公開されている。
また、未発表ボックス・セットから選りすぐりの20曲を収録したハイライト盤『ロスト・アンド・ファウンド:セレクションズ・フロム・ザ・ロスト・アルバムズ』も1CD(日本盤は高品質BSCD2)、2LP(輸入盤のみ)で同じく6月27日に発売となる。
『トラックスII:ザ・ロスト・アルバムズ』は、プロデューサーのジョン・ランダウ監修のもと、プロデューサーのロン・アニエッロとエンジニアのロブ・レブレーと共に、スプリングスティーンがニュージャージー州のスリル・ヒル・レコーディング(自宅スタジオ)にて編集されている。