サーストン・ムーアは新たなインタヴューでソニック・ユースの再結成について自身の見解を語っている。
サーストン・ムーア、元妻のキム・ゴードン、ギタリストのリー・ラナルド、ドラマーのスティーヴ・シェリーから成るソニック・ユースは30年に及ぶ活動を経て、サーストン・ムーアとキム・ゴードンの離婚を受けて2011年に解散している。
米『ビルボード』誌のインタヴューでサーストン・ムーアはソニック・ユースの今後における再結成の可能性について自身の思いを語っている。
「僕たちは本当に多くの領域を取り扱ってきたからね。手つかずの物語が残っているとは思っていないんだよ。素晴らしい軌跡を描いてきたと思うし、自分としては未完成だとは思えないんだよね」
2014年、サーストン・ムーアはキム・ゴードンとの破局について次のように語っている。「別れがもたらす悲しみという体験をずっと背負っていくんだろうね」
サーストン・ムーアはは次のように続けている。「人生に問題を抱えていたんだよ。40代、50代になると、25年を超える結婚で確立された物事の順序がひっくり返るような出来事が起こったりもする。それは悩ましいことだ。でも、乗り越えていかなくちゃいけない。極めて個人的なことだから、そんなに話すつもりはないけどさ。自分の世界で乗り越えていくことだよね」
キム・ゴードンはサーストン・ムーアとの破局について「ミッドライフ・クライシス」と「有名人に夢中の女性」を理由に挙げたが、サーストン・ムーアは直接言及することを避けている。「それについては話したくないんだ。お互い、何を話すかとか、誰に話すかとか、規定は設けていなくて、それぞれ自分のボスなんだよ。だから、みんなに知る権利があるようなものではないし、どこまで公表するかというだけだよね。それでいくと、ここで話したこと以外は話さないことにしているんだよ」
サーストン・ムーアは2023年に『ニューヨーク・タイムズ』紙でソニック・ユースの再結成について「ザ・ビートルズのように再結成しないほうがいいんじゃないかと思うんだ」と語りつつ、もしも実現した時は「それに見合った」ものにしたいと述べている。
キム・ゴードンとの関係についてサーストン・ムーアは次のように続けている。「僕らも大人だからね。こうした状況でも整理はできているよ。家族としてすごく繋がりはあるし、娘や姪なんかとの繋がりもある。憎しみ合いみたいなことではないんだよ」