MURA MASA、THE BEACH 2025での来日に向けた公式インタヴューが公開

MURA MASA

ケミカル・ブラザーズ、サラ・ランドリーなど、豪華アーティストが出演する「THE BEACH 2025」への出演に向けてムラ・マサによるイベント公式インタヴューが到着した。昨年8月に通算4作目となる最新アルバム『カーヴ1』をインディペンデント・アーティストとしてリリースしたムラ・マサだが、今年3月にリリースされた最新シングル“Jump”も含めて、クリエイティヴ面でのプレッシャーを感じることのない環境がいい影響を及ぼしていることは作品群からも伝わってくる。ダンス・ミュージックは「僕らがひとつになってお互いをもう少しよく知ることができる境地にたどり着く手助けをしてくれるツール」と語る彼に近況や「THE BEACH 2025」出演への意気込みを聞いた。

――昨年、ダンスミュージックにフォーカスしたアルバム『カーヴ1』をリリースされました。それにあわせてヨーロッパでは「カーヴ・クラブ」を行うなどDJとしての活動が増え、以前よりもクラブに軸足を置いた活動されている印象があります。どのようなところにDJセットの楽しさや魅力を感じていますか?

「僕はキュレーションという概念と、聴かれるために設計されたセッティングで自分の音楽を披露できることが大好きなんだ。それに、即興をやったり、オーディエンスが聴いたことがないかもしれない音楽を披露したり、そういう音楽と僕自身の音楽との馴染みようで遊んだりすることができるのが本当に楽しい」

――近年、ロンドンのカーヴ・クラブのほか、ベルリンのベルグハイン/パノラマ・バーに出演したり、直近ではボイラー・ルーム・パリなど様々な場所でDJをされています。その中でもっとも印象に残っているDJとして出演したイベントについて教えてください。

「ベルグハインでのDJは最高に楽しかったよ。主な理由としては全体的に自己完結型の体験だったから。セットの収録もなかったし、スマホの持ち込みも禁止だったしね。とにかくその場にいることが必要だった。そういうのが大好きなんだ。最近はみんなアーティストをスマホ越しに観ていることが多すぎると思う」

――現在は、インディペンデント・アーティストとして活動されています。メジャー・レーベルを離れたことで「創造的自由を得た」と以前のインタヴューで語られていましたが、現在その創造的自由は具体的にご自身の活動をどのように発展させているのですか?

「誰にも何の義務もないと感じられるのはステキなことだと思う。メジャー・レーベルと契約していると、要は彼らに曲を作る義務があるし、そのプレッシャーがのしかかっているのを常に感じてしまう。今は作りたいものを作りたい時に作ることができるんだ」



――今年に入ってから『カーヴ1』以来の新曲となる“Jump”やDJツール『セレクテッド・ウェポンズ 2023-2024』をリリースされました。このようなダンスフロア向けの楽曲をプロデュースすることを含めてダンスミュージックの魅力をどのように捉えていますか?

「僕にとってはただただシンプルで新鮮だね。ダンス・ミュージックは実利的な感じで、僕らがひとつになってお互いをもう少しよく知ることができる境地にたどり着く手助けをしてくれるツールなんだ。僕はダンスの共同体的な側面が大好きなんだよ」

――単なるレーベルではなく、若いアーティストのためのコミュニティを構築する取り組みとして「ザ・ポンド(The Pond)」を立ち上げられましたが、現在「ザ・ポンド」ではどのような取り組みを行われているのでしょうか?

「『ザ・ポンド』はディスコード上に小さなコミュニティを持っていて、サンプルやお勧めの音楽などの交換が行われている。また、ウェブサイトの『ポンド・レコメンズ (https://www.thepond.club/pondrecommends)』上でそれらのお勧めを公開してもいるんだ。フィジカルなスタジオと本部も建築中だけど、もう3年くらいかかっている。来年には完成するはずだから、それが志を同じくする人たちのコミュニティ・ハブになることをとても楽しみにしているんだ」



――「ザ・ポンド」を日本やアジアに拡大する展望はありますか?

「もちろん。まずは自分のいる地元で始めてみて、誰彼構わず入れてすぐにいっぱいにしてしまうというよりも、コミュニティをしかるべき形で確実に築き上げられるようにゆっくり構築しようとしているんだ。日本に住んだことのあるメンバーも既に数人いるし、ヨーロッパやアメリカからも2、3人来ているから、いい感じに拡大していっているよ」

――今回初開催となるTHE BEACH 2025にはケミカル・ブラザーズやサラ・ランドリーといった著名なインターナショナルアーティストだけでなく、日本やアジア拠点のアーティストも出演します。このフェスティバルに期待することや共演を楽しみにしているアーティストはいますか?

「THE BEACH 2025でプレイできることにとてもワクワクしているよ。すごく楽しいことになると思う。ケミカル・ブラザーズと出演時間が同じだった気がするから、それが残念だけどね。彼らのことはぜひまた観たいから。どっちのショウに行くことにしても楽しい時間が過ごせる、それは確実だ。それから、今まで見たことのない日本の一面が見られるのも楽しみだね」



――最新作『カーヴ1』はハウス、エレクトロ、UKG、ジャングルまで幅広くダンス/クラブミュージックのエッセンスが取り入れられたアルバムですね。そのモードでの来日は、自分のようなダンスミュージック好きからすると過去イチ期待が膨らみます。今回のTHE BEACHでのDJセットでは『カーヴ1』の世界観を表現する構想などお持ちでしょうか?

「うん、間違いないね。『カーヴ1』の価値観を反映しながら、今年ヨーロッパ中で展開しているクラブ・ナイトを模倣したセットにするつもりだよ」

――昨年『カーヴ1』をリリースされた時期のインタビューで「何が人々を踊らせるのか」という問いについて考察されていましたが、ヨーロッパと日本のダンスフロアとの違いについてどのような印象をお持ちですか?

「正直わかっていないんだ。思うにダンスの場合、世界中の人々が基本的にひとつになるんじゃないかな。大切なのはひとえに、その場にしっくりくる音楽をかけること。それが何かを見い出そうとしているんだよ!」

――2022年のフジロック、2023年のソニックマニア以来、2年ぶりの来日となります。今回の来日で実現したいことはありますか?

「フェスではみんなと一緒に踊って、カルチャーを体験して、誰にとってもいいショウにしたいね! その後日本にもう2、3日滞在して見て回るつもりだよ」

――THE BEACH 2025でのあなたのDJセットを楽しみにしている日本のファンに向けてメッセージをお願いします。

「早くみんなとTHE BEACH 2025で会って一緒に過ごしたくて待ちきれないよ。一緒に楽しい時間を過ごしたいね!」

公演詳細

THE BEACH 2025
日時:2025年5月31日(土)11:00 開場 / 12:00 開演 / 21:00 終演
※雨天決行・荒天中止
会場:千葉県立幕張海浜公園 THE BEACH 2025 特設会場
出演:
THE CHEMICAL BROTHERS (DJ SET)
SARA LANDRY
MURA MASA (DJ SET)
250(イオゴン)
AKIRA ARASAWA B2B GROUND
DONGROSSO
MELTMODE
QRION
RISA TANIGUCHI
SATOSHI TOMIIE
TAKKYU ISHINO (石野卓球)
¥ØU$UK€ ¥UK1MAT$U

料 金:
当日 18,000円 (税込)
一般前売 15,000円 (税込)
一般グループチケット (4枚セット) 52,000円 (税込)

デラックス 30,000円 (税込)
※専用エントランス、専用バー、専用トイレ、優先観覧エリア、ホスピタリティーエリア(日除けシェード&フリーシート)

デラックス・アップグレード ¥15,000 (税込)
※当日会場にて限定数発売予定
※別途入場チケットが必要です。

更なる公演の詳細は以下のサイトで御確認ください。

https://thebeach.co.jp/

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