ザ・フーの新しいドラマーであるスコット・ディヴァーズはザック・スターキーが確執と共にバンドを離れた後、後任を務めることについて語っている。
ロジャー・ダルトリーのソロ・バンドでドラマーを務めてきたスコット・ディヴァーズはインスタグラムで自身の見解について述べている。「驚くべきニュースの後、自分が経験した津波のような感情を表現するのは難しいことです。私の今後に投げかけられたポジティヴな言葉の多さに圧倒されています。そのすべてに心の底から感謝します。あと、チケットのお願いはやめてください」
スコット・ディヴァーズは長年ドラマーを務めてきたザック・スターキーとの離別についても言及している。先日、ザ・フーはザック・スターキーと袂を分かつことになったことを発表しており、ザック・スターキーは「騒動が数週間にわたってあった」後、バンドを離れる理由について「嘘を付く」ように言われたと述べていた。
スコット・ディヴァーズはザック・スターキーの離脱についてファンが「がっかりしている」のは理解できるとしながら次のように続けている。「私自身、バンドの大ファンとして今回の喪失を重い心境と共に受け止めているところがあります」
その上でスコット・ディヴァーズは次のように述べている。「ピート・タウンゼントとロジャー・ダルトリーの後ろに座ること以上に大変な仕事はありません。その責任の重さは巨大なもので、ありとあらゆる面でそれを感じています」
「ファンに言いたいことは、ザック・スターキー、ケニー・ジョーンズ、サイモン・フィリップス、偉大なるキース・ムーンの思い出といったザ・フーの偉大さを称えるためにできることはすべてやるということです。このような並びで私の名前が挙げられていることだけでも背筋がゾッとしますし、この栄誉を勝ち取らなければいけないことは承知しています。ピート・タウンゼントとロジャー・ダルトリーがアメリカをツアーして、最高の楽曲を演奏するのは今回が最後になるので、一瞬一瞬を、心臓の鼓動を、汗と血の一滴一滴を彼らに捧げます。それが私の究極のゴールです」
スコット・ディヴァーズは次のように締めくくっている。「今回のツアーは私が問題ではなく、ピート・タウンゼントとロジャー・ダルトリーによるザ・フーのものです。私はすべてを捧げ、あとは御存知の通りになるでしょう。これを読んでくれて、ありがとうございます。今から吐きそうだよ」
>リンゴ・スターの息子であるザック・スターキーは1996年からザ・フーのドラマーを務めており、4月に一度バンドを脱退すると報じられたが、その後、ピート・タウンゼントは脱退することはないと否定していた。
しかし、その数週間後にザ・フーはザック・スターキーと袂を分かつことを発表しており、「ザック・スターキーには新しいプロジェクトがたくさんあるし、彼の前途を願っているよ」と述べている。
一方、ザック・スターキーはザ・フーの主張に反論しており、「復帰して2週間で解雇されて、他の音楽活動を追求するためにザ・フーを辞めたという声明を出してもらえないかと言われた。それは嘘を付くことになる」と述べている。
ザック・スターキーは他のプロジェクトは「常にあった」として、2000年と2006年から2007年にかけての2つの大規模なツアーを除けば、ザ・フーの活動は「散発的」だったため、他のプロジェクトにも取り組むことができたと述べている。
ザ・フーはこうしたザック・スターキーの意見について言及し、ザック・スターキーとの年齢差と彼が複数のプロジェクトを抱えていることに言及している。
「ザ・フーが引退に向かっている一方で、ザック・スターキーは20歳若く、新しいバンドや他の楽しみなプロジェクトによる素晴らしい未来があります」とピート・タウンゼントとロジャー・ダルトリーは述べている。「それを成功させるためにすべてのエネルギーを注ぐ必要があります。私たちは二人共、この世界での彼の幸運を願っています」