ザ・ローリング・ストーンズのギタリストであるロニー・ウッドは成功を続けている理由について「あまり付き合いすぎないこと」だと語っている。
結成から13年後となる1975年にザ・ローリング・ストーンズに加入したロニー・ウッドだが、ミック・ジャガーやキース・リチャーズとレコーディングやツアー以外で連絡を取り合うことはあるものの、「馴れ合い過ぎたりはしない」ことがバンドの息の長さに繋がっていると語っている。
ロニー・ウッドは『テレグラフ』紙に次のように語っている。「俺たちは5分おきに電話するような間柄じゃない。ツアーじゃない時もお互いの陣営の感触を確かめ合うために連絡を取り合っているけれど、馴れ合い過ぎたりはしない。信念と真実に徹しているんだ」
「自分たちの音楽に信念を持っているし、お客さんにはずっと来てもらいたいとも思っているし、そうしてくれるだろうという自信もある」
2023年発表の最新作『ハックニー・ダイアモンズ』は批評家からの評価を獲得して、素晴らしいセールスも記録しているが、ロニー・ウッドは最近はチャートの順位が意味するものが「分からない」ことも認めている。
「昔はチャートがあったから、計画を立てることもできたし、そこに入る感覚というものもあった。『メロディー・メイカー』誌を見て、『50位に入っている!』なんて言っていたんだ。そして、チャートを這い上がっていったんだ」
「チャートは若いバンドに野心や目指すものを与えてくれた。今はチャートの何位に入っているかも分からないよ」
ロニー・ウッドはミック・ジャガーとキース・リチャーズの間で「会話を繋ぐトーチ」の役割を果たした時期のことも振り返っている。『ダーティ・ワーク』のレコーディングの準備を行っている時にキース・リチャーズはソロ・アルバム『シーズ・ザ・ボス』に取り掛かっていたミック・ジャガーに不満を持っていたために、二人が話をすることはなかったという。
「『電話でお互い話をしてみたら?』と言うと、『あいつは話したくないだろ』という感じで、『いや、話したいはずだよ。さっき聞いたからね。15分後に電話がかかってくることを期待しているよ』と言っていたんだ」
「そうやってミック・ジャガーにキース・リチャーズに電話させた。その逆もね。仲直りさせて、話をして、あとは自然に任せた。でも、ああしていなかったら、ますまず離れ離れになっていたと思う」
ロニー・ウッドは次のように続けている。「彼らは竹馬の友だからね。兄弟のような感じで、言い合うこともあるけど、家族なんだよ。それが接点であり、バンドの土台となっている。自分としてはそれを守らなければならなかった。なにせザ・ローリング・ストーンズだからね。崩壊してはいけないんだ」
先日、ステップスのイアン・“H”・ワトキンスはザ・ローリング・ストーンズのギタリストであるロニー・ウッドと意外にも友人関係にあることを明かしている。
“Tragedy”や“Deeper Shade of Blue”といったヒット曲で知られるステップスだが、イアン・“H”・ワトキンスは『ザ・サン』紙のインタヴューでその友人関係について語っている。
イアン・“H”・ワトキンスはロニー・ウッドとは親交があるものの、ステップスの存在のことは知らないと思うと述べている。
「ロニー・ウッドの妻であるサリーとは仲のいい友人なんだ」とイアン・“H”・ワトキンスは語っている。「もう知り合ってから20年くらいになる。それでサリーがロニー・ウッドと結婚したもんだからね。そして、偶然にも彼らにも双子ができて、自分にも双子ができて、1ヶ月違いくらいだったんだよ。だから、早い時期から何度もフェイスタイムで話をしたり、何度も会ってきたりしてきたんだ」
「いろいろと比較はできるけど、ロニー・ウッドはスタジアムでやっていて、僕らはアリーナだからね」とイアン・“H”・ワトキンスは続けている。「ロニーがステップスのことを知っているとは思えないね。でも、彼と会うと、彼が『やあ』と声をかけてくれるから、僕も『や、やあ、ロニー』と返すんだ。おかしな感じだよね」