ザ・フーの元ドラマーであるザック・スターキーはオアシスの再結成に招かれなくて、「がっかりしている」と語っている。
リンゴ・スターの息子で、長年にわたってザ・フーのドラマーを務めてきたザック・スターキーはアラン・ホワイトが脱退した後、2004年から2008年までオアシスのツアー・ドラマーを務めていた。彼はアルバム『ドント・ビリーヴ・ザ・トゥルース』と『ディグ・アウト・ユア・ソウル』にも参加している。
今年3月、オアシスの再結成については参加メンバーが『NME』に対して明かされており、ドラムキットの座にはジョーイ・ワロンカーが就くことが明らかになっている。ジョーイ・ワロンカーはリアム・ギャラガーとジョン・スクワイアによるツアーに参加しており、ベック、R.E.M.、エリオット・スミスらと仕事をしてきている。
今回、ザック・スターキーはオアシスの再結成ツアーに参加するよう依頼されなかったことに対する失意を語っている。『BBCブレックファスト』に出演したザック・スターキーは「がっかりしているよ」として、「メールしたんだ。『なんで自分は参加できないの?』ってね」と語っている。
しかし、ザック・スターキーはジョーイ・ワロンカーとやることになった理由も理解できると語っている。「新しいドラマーを入れるということはそれだけ合うってことだろ。新しいミュージシャンのほうが合ったんだ。そういうことなんじゃないかと思う。それは問題ないよ」
オアシスの再結成ツアーにはジョーイ・ワロンカーのほか、アンディ・ベル(ベース)、ゲム・アーチャー(ギター)、ポール・“ボーンヘッド”・アーサーズ(ギター)が参加することが明らかになっている。
ザック・スターキーについては処遇を巡って先日から二転三転しており、一度バンドを脱退すると報じられたが、その後、ピート・タウンゼントは脱退することはないと否定していた。
しかし、ザ・フーとザック・スターキーは5月18日に袂を分かつことになった最終決定が発表されており、ピート・タウンゼントは「変化の時が来たんだ」と語っている。後任はロジャー・ダルトリーのソロ・バンドに参加してきたスコット・ディヴァーズが務めることになる。
オアシスについては大規模な再結成公演に向けてリアム・ギャラガー抜きでリハーサルを行ったところを撮影されている。
オアシスは今夏に16年ぶりとなる再結成公演を行う予定となっており、UK&アイルランドではリチャード・アシュクロフトとキャストをサポート・アクトに迎えて、ロンドンのウェンブリー・スタジアムでは5公演が行われる予定となっている。
情報筋は『ザ・サン』紙に次のように語っている。「ノエル・ギャラガーとリアム・ギャラガーは今は別々にリハーサルを行っています。来月まで一緒にスタジオに入ることはないでしょう。ノエル・ギャラガーのほうが仕上がったら、リアム・ギャラガーはバンドと一緒にリハーサルすることになります」