トーキング・ヘッズは1975年の結成から50周年というタイミングで1978年に発表されたセカンド・アルバム『モア・ソングズ』のスーパー・デラックス・エディションが7月25日に全世界同時発売されることが決定している。
リリース発表に合わせて“Found a Job”のオルタネイト・ヴァージョンの音源が公開されている。
本作は輸入盤国内仕様日本盤としても発売される3CD+Blu-rayの豪華4枚組スーパー・デラックス・エディションに加え、輸入盤のみの取り扱いとして発売される、その音源のみを4枚のアナログ盤に収録した4枚組スーパー・デラックス・アナログ盤、オリジナル・アルバムとレア音源を収録した2枚組アナログ盤といった複数形態でリリースされる。
輸入盤国内仕様日本盤でもリリースされる3CD+Blu-rayの豪華4枚組スーパー・デラックス・エディションには、2025年最新リマスター音源で蘇るオリジナル・アルバム収録曲に加え、4曲の未発表オルタナティヴ・ヴァージョン音源を含む全11曲からなるレア・トラック集、そして1978年8月にニューヨークにあるエンターメディア・シアターで開催されたコンサートの模様を収録したライヴ・アルバムが収録される。
またBlu-rayには、同公演のライヴ映像に加え、カリフォルニア大学バークレー校のスプロウル・プラザで行われたパフォーマンスの映像が収録されているほか、E.T.ソーングレンとメンバーのジェリー・ハリソンが手がけたオリジナル・アルバムのドルビー・アトモス・ミックスや5.1chサラウンド・サウンド・ミックス、ステレオ・ヴァージョンのハイレゾ音源なども収録される。
さらに、このデラックス・エディションには、今まで世に出ることのなかった貴重な未発表写真や、ティナ・ウェイマスやデイヴィッド・バーン、クリス・フランツやジェリー・ハリソンらによる新たなライナーノーツなどを掲載した全60ページにも及ぶハードカバー・ブックも同梱される。日本盤にはこの英文ライナーノーツの完全翻訳や歌詞・対訳を掲載した別冊ブックレットがついており、更に日本盤限定の特典の封入も予定されている。
ジェリー・ハリソンは『モア・ソングズ』のプロデューサーを務めたブライアン・イーノとの出会いについて次のように述べている。「彼のアパートを訪れたとき、彼の本棚やレコード棚にある作品が、自分たちのコレクションとそっくりなことに気づいたんだ。その瞬間、僕らはお互いに尊敬しあい、感性を共有している、といった感覚を持ったのさ。まさにこういったことのすべてが、それから続く心地よいコラボレーションの前兆となったんだ」
1978年3月、クリス・ブラックウェル所有のスタジオ、コンパス・ポイント・スタジオでレコーディングは行われたが、デイヴィッド・バーンは次のように続けている。「ありがたいことに、ブライアンはその時点で僕たちが素晴らしいライヴ・バンドだっていうことに気づいてくれていたのさ。それで一緒にスタジオに入ってレコーディングをする流れになったのさ。スタジオの雰囲気はとても心地よく、僕たちもリラックスしてレコーディングすることができたよ」