トーキング・ヘッズは1975年の結成から50周年というタイミングでシアーシャ・ローナンが出演する“Psycho Killer”のミュージック・ビデオが公開されている。
トーキング・ヘッズは先立って1978年に発表されたセカンド・アルバム『モア・ソングズ』のスーパー・デラックス・エディションが7月25日に全世界同時発売されることを発表していた。
ミュージック・ビデオは1975年6月5日にラモーンズのオープニング・アクトを務めて、“Psycho Killer”を初披露した時から50周年を記念して公開されている。
“Psycho Killer”のミュージック・ビデオはこちらから。
マイク・ミルズが監督したミュージック・ビデオは、シアーシャ・ローナン演じる若い女性が寝室、キッチン、オフィス、車の中で日常のルーティンをこなす様子を捉えながら、毎日が変わっていく様子が描かれている。時折、彼女は満足から怒り、麻痺へと感情が揺れ動き、突然の爆発や沈黙に陥る場面も登場する。
「このミュージック・ビデオは曲をよりよいものにしてくれる。このビデオの違う部分が大好きだ。事実に即しているわけでもなく、不気味でもないし、血生臭くもなく、肉体的な暴力があるわけでもなく、分かりやすいわけでもない」とトーキング・ヘッズはプレス・リリースで述べている。
マイク・ミルズは次のように語っている。「このアルバムは文字通り私にとって人生でできることを変えてくれた作品でした。なので、トーキング・ヘッズのカテゴライズできない反逆的な美しさを、驚き、力強さ、脆弱さ、悪戯心をもたらしてくれたシアーシャ・ローナンと共に描けたことは、参加できた最高のことの一つでした。いまだに実現したことが信じられません」
シアーシャ・ローナンは次のように続けている。「トーキング・ヘッズと同じ文脈で言及されること自体が、私にとって最もクールな出来事の一つです。ましてや彼らの最もアイコニックな曲“Psycho Killer”に合わせるビデオを唯一無二のマイク・ミルズと制作するなんて素晴らしいことです。彼らの音楽を聴きながら育ってきたので、これは本当に子供の頃、思春期、そして生涯の夢が叶った瞬間です。マイク・ミルズと私、クリエイティヴ・チームで作るのは本当に楽しかったですし、トーキング・ヘッズのファンに観てもらえるのが待ちきれません」
“Psycho Killer”は1977年にリリースされており、トーキング・ヘッズで最も知られた曲の一つとなっている。
トーキング・ヘッズは1984年から一緒にパフォーマンスを行っておらず、1991年に正式に解散している。その後、メンバーからの発表はほとんどなかったが、2023年に4人の結成メンバーであるデイヴィッド・バーン、クリス・フランツ、ティナ・ウェイマス、ジェリー・ハリスンは再会を果たしている。