ブラック・サバスは最後のライヴに向けて準備を進める舞台裏写真を公開している。
ブラック・サバスは7月5日にバーミンガムのヴィラ・パークで「バック・トゥ・ザ・ビギニング」と題して最後のライヴを行うことが決定している。ブラック・サバスはオジー・オズボーン、ギタリストのトニー・アイオミ、ベーシストのギーザー・バトラー、ドラマーのビル・ワードという結成メンバーによるラインナップで20年ぶりにライヴを行うことになる。
今回、ブラック・サバスはソーシャル・メディアでリハーサルの舞台裏写真を公開している。写真はビル・ワード、ギーザー・バトラー、オジー・オズボーンがソファに座っているもので、カメラに向かって手を振りながら笑顔を見せるものとなっている。ギタリストのトニー・アイオミは写真には写っていないが、キャプションには「オジーの最後の公演、バック・トゥ・ザ・ビギニングに向けたリハーサルが進行中」と記されている。
オジー・オズボーンは2019年の転倒で脊椎損傷が悪化することになり、複数の手術を行ったほか、肺炎と長年の感染症に加え、パーキンソン病も抱えるなど、様々な健康問題に直面している。
2018年以来、オジー・オズボーンは長尺のライヴを行っていないが、写真では杖を使用している。
健康問題を抱えつつもオジー・オズボーンは「でも、言えるのは120%の力を尽くすということだ。神様がライヴをやらせたいと思ってくれたら、できるんじゃないかな」と語っている。「通常の状態に戻すのを手伝ってくれるトレイナーをつけたんだ」
「大変なんだけど、成功させてみせると説得されてね。自分にある全力を尽くしているよ」
オジー・オズボーンは最後のライヴに向けて「激しいトレーニングを行っている」と報じられてきたが、ライヴについて次のように語っている。「ブラック・サバスでまとまったライヴをやるつもりはないんだ。でも、いろいろ何曲かやるつもりだよ。自分にできることをやってみるよ。無理のない範囲でね」
ヴィラ・パークでトニー・アイオミと共に『NME』のインタヴューを受けた妻のシャロン・オズボーンはオジー・オズボーンは「本当に元気だ」と説明している。
「彼はみんなにありがとうを伝えたいのよ」とシャロン・オズボーンは語っている。「病気のために、そうした機会というものがなかった。でも、今回でその機会が持てることになる」
シャロン・オズボーンは最後のライヴについて「ジャンルを切り拓き、それを次のバンドへと受け継いだパイオニアを称えるもの」になると述べている。「こういうことって大抵は亡くなった時に行われることだけど、生きている間にそれが認められるというのは素晴らしいことだと思う」
「キャリアにおいては、何をやっても前にやっていたことに及ばないという段階はやってくる」とシャロン・オズボーンは語っている。「過去の成功に甘んじて、『みんなは今も好きだと言ってくれているし、売れてもいる。昔ほどのことはできないよ』と言うようなものだけど、それで充分なのよ」