YouTube、全米チャートに換算される米『ビルボード』誌へのデータ提供を停止すると発表

YouTube

YouTubeは全米チャートに換算される米『ビルボード』誌へのデータ提供を停止すると発表している。

先日、米『ビルボード』誌は有料再生と広告付き再生の換算比率の差を縮めることを発表しているが、YouTubeの判断はそれを受けてのものとなっている。

これまでの全米アルバム・チャートでは1250回の有料再生ないしは3750回の広告付き再生をアルバム1枚分のセールスと換算しており、その比率は1対3となっていた。

今回、米『ビルボード』誌は1000回の有料再生ないしは2500回の広告付き再生をアルバム1枚分のセールスと換算することを現地時間12月16日に発表している。これによって比率は1対2.5となる。

つまり、有料再生は引き続き広告付き再生よりも高い比率で計上されるが、その差は以前よりも縮小されている。

しかし、YouTubeのミュージックのグローバル・ヘッドを務めるライオール・コーエンは有料再生や広告付き再生に関係なく同比率で換算されることを求めており、今回の変更は不十分だと語っている。

「『ビルボード』誌は有料再生を広告付き再生よりも重んじる時代遅れのフォーミュラを使っています」とライオール・コーエンは語っている。「これはファンが今日どんな風に音楽に触れているかを反映しておらず、サブスクリプションに登録していない多くのファンの接し方を無視しています」

ライオール・コーエンは次のように続けている。「私たちはすべてのファンが重要であり、すべての再生回数が平等にカウントされるべきだと考えています。なので、1月16日以降、YouTubeのデータは全米のビルボード・チャートには配信されず、反映されません」

米『ビルボード』誌による新しい換算方式はYouTubeのデータが引き上げられる2026年1月17日以降に適用される。

「ストリーミングは音楽を体験する主要な方法となっており、アメリカの音源収入における84%を占めています」とライオール・コーエンは続けている。「有料再生であろうと、広告付き再生であろうと、すべての再生を公平かつ平等にカウントされることを求めているだけです。なぜなら、すべてのファンが重要であり、すべての再生回数が平等にカウントされるべきだからです」

YouTubeの再生回数は2013年2月より全米シングル・チャートに反映されており、全米アルバム・チャートには2020年1月から反映されている。異なる再生形態に比率をつける案は米『ビルボード』誌が2018年にストリーミングの階層化を初めて導入して以来、議論の的となってきた。

2018年の変更前はアップル・ミュージックのような有料再生もYouTubeのような広告付き再生も平等に換算されていた。

ライオール・コーエンはこのように発言しているにもかかわらず、米『ビルボード』誌は新しいチャートの計算方法を擁護している。

「ビルボードは音楽ファンの行動を適切に計測するよう努めています。消費者のアクセス、収益分析、データ検証、業界ガイダンスなど、さまざまな要素をバランスよく考慮しています」と米『ビルボード』誌のスポークスパーソンは述べている。

「私たちの願いはYouTubeが再考して、ビルボード・チャートに加わってもらうことです。あらゆる音楽プラットフォームにおけるアーティストのリーチと人気を認識し、ファンの力と、彼らが愛する音楽とどのように関わっているかを通して、その功績を称えてもらいたいのです」

関連NEWS

  1. SWIM DEEP

    SWIM DEEP、通算3作目となる新作『EMERALD CLASSICS』の日本盤リリースが決定

  2. DAOKO

    DAOKO 国境を超えた次世代のクリエイションが実現した最新楽曲「おちゃらけたよ」 配信リリース

  3. Billboard Charts

    Billboard Charts、facebookの動画再生回数を算入することが明らかに

  4. Hazel English

    Hazel English、2年ぶりとなる新曲“Shaking”のMVが公開

  5. NewOrder

    NewOrder、デビュー作『ムーブメント』のボックスセットが4月にリリースされることに

  6. JuiceWrld

    Juice WRLDの逝去に多くのミュージシャンから追悼の声

  7. Suchmos

    Suchmos、一発勝負の生配信ライブは”全て新曲”!

  8. Dennis Thompson

    Dennis Thompsonが享年75歳で逝去

  9. Oliver Malcolm

    Oliver Malcolm、ニュー・シングル“The Machine”の音源が公開

  10. 4ADやTHIRD MAN RECORDSら、ロンドンで開催されるインディ・レーベルの祭典に参加

  11. THE STRUTS

    THE STRUTS、“Tatler Magazine”のMVが公開

  12. SoundCloud

    SoundCloud、リスナーがアーティストに直接支払いをできるシステムを採用することに

  13. NEWS

    イギリスのミュージシャン、新型コロナの影響で約5人に1人がキャリアを諦めようとしているという調査結果が明らかに

  14. WARP RECORDS

    WARP RECORDS、30周年を記念してアーティストや著名人によるプレイリストが公開

  15. THE DARK SIDE OF THE MOON 50th ANNIVERSARY 狂気50周年記念イベント PINK FLOYD TRIPS in Osaka 開催決定