ジェーンズ・アディクションのギタリストであるデイヴ・ナヴァロは昨年クリス・コーネルが亡くなった時の喪失感について語っている。
デイヴ・ナヴァロは自身のポッドキャスト「ダーク・マター・ラジオ」で、クリス・コーネルと共にオーディオスレイヴに参加していたレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギタリストであるトム・モレロにインタヴューしており、その中でクリス・コーネルが亡くなった際の「つらさ」について語っている。
デイヴ・ナヴァロは次のように語っている。「彼とはすごく親しくしていたからね。実際、クリスが亡くなった時にはサウンドガーデンの音楽をかけながら、座り込んで泣いてしまったんだ。彼がどんな気持ちだったのか、俺には分かるからね。今だって泣きそうになるよ」
トム・モレロは次のように続けている「俺もいまだに涙が出てくるんだ。今でも恐ろしくなるよ」
また、デイヴ・ナヴァロは次のようにも語っている。「このことが、2003年には一緒にツアーを回っていた、とても才能に溢れていて、愛らしくて、素晴らしくて、魔法のようで、今も神様のようで、愛に溢れた人に起こったことだと思うと、すごく胸が痛いんだ。彼と一緒にリハビリ施設のキッズを連れ出して、『なあお前ら、君たちだってシラフでいろいろできるようになるんだぜ』って言っていたのにさ」
デイヴ・ナヴァロは続けている。「自分の中に穴が空いていて、とりわけツアー中に憂鬱や孤独、孤立を感じてしまうっていう彼の状況には、僕も自分自身を重ね合わせてしまったよ。だからこそ、喪失感やつらさを特に感じたんだ。彼の死は僕にとって一番辛いことだったね」
「ここでの教訓は、救いの手はあるんだっていうことだよね」とトム・モレロは語っている。「友人がいるし、家族や愛する人もいる。助けてくれるプロの人たちだっているんだ。もし腕が折れてしまったら、医者に行くだろう? 同じことなんだよ。命を救ってくれるような救いの手を差し伸べてもらって、人生を変えるんだ。そうすれば、遥かによくなるんだからさ」
トム・モレロはクリス・コーネルの死を受けて、自殺の予防を訴える「スーサイド・アウェアネス・ヴォイセズ・オブ・エデュケーション」の周知活動を行っている。