ヴァンパイア・ウィークエンドは来たるニュー・アルバムに18曲が収録されることを明かし、来週2曲の新曲をリリースすることを発表している。
現地時間1月17日、フロントマンであるエズラ・クーニグは来週から「アルバムが出るまで毎月2曲ずつを3ヶ月にわたって」リリースすることを発表している。
5年ぶりとなるアルバムのタイトルは『三菱マキアート』ではなく、イニシャルが『FOTB』になるとのことで、正式なタイトルは今後発表されるものと見られている。
エズラ・クーニグは3ヶ月にわたって公開されていく2曲のイニシャルも明かしており、1ヶ月目が「hhと2021」、2ヶ月目が「sとbb」、3ヶ月目が「tlとuw」になるという。
投稿されたインスタグラムの全文訳は以下の通り。
「ファンのみんなへ。
アルバムとアルバムの間の間隔としては、5~6年は長いと捉えられているのは知っているよ。個人的には、もう3枚もの作品を世に出しているバンドにはちょうどいい期間だと思うけど、時間の感覚は人それぞれだよね。(僕には、3枚目と4枚目の間の時間の方が、2枚目と3枚目の間の時間より短く感じたんだけどな。これについては少数派かもしれないけどね)
このアルバムの制作/レコーディングのプロセスにかかった時間は『モダン・ヴァンパイアズ・オブ・ザ・シティ』とあまり変わらなかった。ただちょっと落ち着くまで前段階で時間がかかったんだ。ミキシングとマスタリングの時間を少し延ばし延ばしにしたことは認めるよ。1日の半分を家族と過ごして、もう半分をアリエル(・レヒトシェイド)の家で過ごすのが、僕にとって理想的な生活リズムだったから、それに別れを告げるのがつらかったんだ。
多くのみんなが情報に飢えているなか、僕たちはほとんど情報を出してこなかったよね。まだ制作途中のプロジェクトに関して話すのは好きじゃないんだ。大体いつも言ったことを全部後悔するんだ。結果的に間違っていることが多いから(だから、この5年間に僕が言ったことはすべて無視してほしい)。熱いコメントを残している人たちに応じるために、レコーディングの日記みたいなのを作ろうかとも思ったけど……僕にとってこのアルバムこそがレコーディングの日記なんだ。
アルバムのタイトルは『FOTB』(というかタイトルの頭文字がこれだねーこれがヴァンパイア・ウィークエンドの伝統なんだ)で18曲が収録される。タイトルは何年か前に選んだ。早い段階で『三菱マキアート』から変化していったんだ。でも、いい指針になったよ。ワーキング・タイトルも大事だよね。
曲が多いけど、全部そこにあるべき曲なんだ(同意できないなら、6曲多すぎるから12曲ぐらいのプレイリストとして作ってもらっても構わないよ) 。最初はヒト染色体的なもので23曲入りのアルバムを2枚作りたかったんだけど、スポティファイでプレイリストを作り始めたら、分からないけど……やりすぎかなと思ったんだ。
ダブル・アルバムかって? アナログは2枚組になるから……そうかな? アルバムは59分ぐらいだよ。これについては後でもっと話そう、もし興味があればね。僕にとっては単に『FOTB』なんだ。
とにかく来週から新曲をリリースし始めるよ。これだけ待たせちゃったから、大体のスケジュールを知らせておいたほうがいいね。
アルバムが出るまで毎月2曲ずつを3ヶ月にわたって出していくよ。1ヶ月目がhhと2021、2ヶ月目がsとbb、3ヶ月目がtlとuwなんだ(予定は未定だけどね)。
待っててくれたことに感謝するよ。エズラ」
現時点で正式なアルバムのリリース日については明らかにされておらず、バンドの担当者も『スピン』誌に対してリリース日は決定していないと語っているという。
『FOTB』はバンドの結成メンバーであるロスタム・バトマングリが2016年に脱退してから初めてのアルバムになる。脱退時にロスタム・バトマングリは声明で次のように述べている。「ソングライター、そしてプロデューサーのアイデンティティとして自分の足で立たなきゃならないって気づいたんだ」
コロムビア・レコードUKで代表を務めるファーディ・アンガー=ハミルトンは待望されている来年の前半にリリースされる予定のヴァンパイア・ウィークエンドの通算4作目となる新作について、失望することはないと語っていた。
「アルバムはとても素晴らしいものです。いい結果を残すでしょう」とファーディ・アンガー=ハミルトンはヴァンパイア・ウィークエンドにとって初めてコロムビア・レコードからリリースされることになる新作について語っている。「みなさんにとっての来年のお気に入りのアルバムになるでしょうし、彼らはこちらにきて、いくつかの公演も行う予定です」