Radiohead、『OKコンピューター』期の音源がハッキングされたことを受けて音源を正式に公開

Radiohead

レディオヘッドは『OKコンピューター』期の18時間におよぶ未公開音源が「ハッキング」されたことに反応を示し、リークしたハッカーに「身代金」を支払う代わりに期間限定でリリースすることを発表している。

レディオヘッドは先週、1997年にリリースされた『OKコンピューター』期の約18時間におよぶセッション音源がオンラインにリークされている。このリークはレディットで明らかになっており、ファンらはとあるハッカーから、これまで未公開だったデモ音源やアウトテイク、ライヴ音源、同時期にレコーディングされた未公開音源などが含まれる、『ジ・エンタイア・OKコンピューター・セッションズ』と題された18枚のミニディスクに記録された音源を入手したと連絡があったことを明かしている。この音源はトム・ヨークがレコーディングし、自身で保管していたものだとされている。

これらの音源については先週、最初に入手した人物がレディオヘッド側に対して音源を返す代わりに「すべての音源を合わせて15万ドル(約1630万円)」か、「スタジオ音源1曲につき800ドル(約8万7000円)、ライヴ音源1曲につき50ドル(約5400円)」の支払いを求めていたことが報じられていた。

今回、レディオヘッドは音源がリークされた件に関して初めて言及し、気候変動への大規模な運動「Extinction Rebellion(絶滅への反逆)」への支援のために18時間におよぶ音源を期間限定でバンドキャンプで公開することを発表している。

「僕らは先週、ハッキングされたんだ」とギタリストのジョニー・グリーンウッドは現地時間6月11日に述べている。「誰かが『OKコンピューター』期のトムのミニディスクのアーカイヴを盗んで、それをリリースすると脅して15万ドルを要求してきたみたいでね」

「そういうわけで、文句を言ったり無視を決め込んだりする代わりに、18時間の音源を『Extinction Rebellion』のためにバンドキャンプでリリースすることにしたんだ。これからの18日間限定でね。18ポンド(約2500円)を払ってもらえれば、僕たちが身代金を払うべきだったかを判断してもらえると思う」

ジョニー・グリーンウッドは次のように続けている。「公共に提供するつもりはなくて(一部の音源は『OKコンピューター』の再発の時にカセットに収録されているけど)、一方的な僕らの興味でしかなかったんだけどね。それに、ものすごく長いからね。携帯でのダウンロードは止めたほうがいい。それは推奨しないよ」

先日、ロンドンで気候変動への抗議として大規模なデモ活動を行っていた「Extinction Rebellion」はレディオヘッドへの感謝を示し、「ジョニー・グリーンウッドやレディオヘッドには心から感謝しています」とツイートしている。

18時間におよぶ音源には“Paranoid Android”の12分のバージョンの音源のほか、“Exit Music”や“I Promise”、“True Love Waits”、「アンセミック」すぎるとしてオリジナル版には収録されなかった“Lift”の初期のスタジオ音源などが含まれている。

音源が公開されているバンドキャンプのページはこちらから。

https://radiohead.bandcamp.com/

ジョニー・グリーンウッドは先日、映画『ボヘミアン・ラプソディ』のようなバンドの伝記映画を自分たちが作る可能性は低いと語っている。

ジョニー・グリーンウッドは『NME』に対して現在は今秋に控えているBBCによるクラシックのイベント「BBCプロムス」で披露する新曲に専念しているとして、トム・ヨークが「ディストピア的な不安」にインスパイアされたソロ・アルバムに取り組んでいることや、エド・オブライエンが「ブラジルにインスパイア」された初となるソロ・アルバムに取り組んでいることもあり、レディオヘッドとしての活動は後回しになっていることを明かしている。ジョニー・グリーンウッドはエド・オブライエンのソロ・アルバムについてはまだ聴いていないとしながらも、トム・ヨークの来たるソロ・アルバムについては「素晴らしいサウンド」になっているとして、「いくらかの素晴らしいストリングスが入っている」ことを明かしている。

一方、トム・ヨークは以前レディオヘッドの今後について言及して、今年で20周年を迎える『キッド A』や『アムニージアック』期の「マテリアルを使って、なにかクールなことをやってみる」と語っている。

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