デヴィッド・ボウイは1976年公開の映画『地球に落ちて来た男』がテレビ・シリーズとしてドラマ化されることが明らかになっている。
映画『地球に落ちて来た男』は作家のウォルター・テヴィスが1963年に発表した同名の著書を原作とした作品で、デヴィッド・ボウイは母星の救出のために人間に扮して地球で生活している主人公の宇宙人、トーマス・ジェローム・ニュートンを演じている。
今回、『地球に落ちて来た男』は「CBSオール・アクセス」によってドラマ版が制作されることが決定している。出演するキャスト陣は現時点で明らかになっていないものの、映画『スター・トレック』の新シリーズで知られるアレックス・カーツマンや、映画『レイチェルの結婚』のジェニー・ルメットが共同で脚本とエグゼクティヴ・プロデューサー、製作指揮を務めることが発表されている。また、アレックス・カーツマンは監督を務めることも明らかになっている。
アレックス・カーツマンとジェニー・ルメットが『ヴァラエティ』誌に明かしたところによれば、ドラマ版となる本作は小説版や映画版の「次のチャプター」を探求する内容になっているという。
「小説や映画と繋がっている部分も一部ありますが、映画版や小説版に触れたことがない人でも問題ありません」とアレックス・カーツマンは述べている。「唯一無二の体験に触れることになります。実際に体験してもらえれば、(映画と小説の)両方が作り上げた世界の歴史を理解してもらえることでしょう」
「私たちは小説に登場する感情的な場面も、映画に登場する壮大なヴィジュアルも大好きでした」とジェニー・ルメットは述べている。「私たちは、それをさらに前へ進めることにしたのです」
デヴィッド・ボウイについては今年2月、俳優のジョニー・フリンが主役を務める伝記映画の制作が発表されていたものの、デヴィッド・ボウイの息子であるダンカン・ジョーンズは当時、当該のドキュメンタリー作品に家族の承認を与えるつもりはないと主張していた。
映画『月に囚われた男』や『ミッション:8ミニッツ』の監督を務め、現在は『ローグ・トルーパー(原題)』の映画化を手掛けているダンカン・ジョーンズは現地時間6月7日に、ツイッターでのファンへの返信でニール・ゲイマンとピーター・ラムジーが参加する場合に限り、デヴィッド・ボウイの映画化作品に承認を与えることを改めて強調していた。
それを受けて、ドラマ『アメリカン・ゴッズ』の著者である作家のニール・ゲイマンと映画『スパイダーマン:スパイダーバース』の監督であるピーター・ラムジーは先日、デヴィッド・ボウイの映画制作への関心を示している。