メガデスのベーシストであるデイヴィッド・エレフソンは咽頭ガンを公表したフロントマンのデイヴ・ムステインの近況に改めて言及している。
現在57歳のデイヴ・ムステインは今年6月17日に自身のフェイスブックで咽頭ガンを患っていることを公にして、既に「90%の成功率があるという治療計画」を立てていることを明かしていた。
メガデスはデイヴ・ムステインが治療に専念するため、今年予定されていた公演のほとんどをキャンセルしている。しかし、メガデスが主催するクルージング型のフェスティバルである「メガクルーズ」は依然として開催される予定となっており、10月13日から19日にかけて行われるこのイベントにはバンドも「何かしらの形」で参加することが発表されている。
今回、デイヴィッド・エレフソンはポッドキャスト「バーストゥール・ロッカーズ」に出演して、デイヴ・ムステインの近況について次のように語っている。「デイヴの調子はいいよ。治療というのは肉体的な負担がかかるものだけど、彼自身が発表していたように、正面から向き合わなければいけないものだからね。彼が今、向き合っているのはそういうものなんだ」
「目前に取り掛かるべきメガデスのアルバムが置かれているというというのは、デイヴにとっていいことだと思うよ。彼はクリエイティヴな男だからね。クリエイティヴィティというのは難しい時期に俺たちの全員に訪れるもので、人生におけるこうした時期に生まれるようなものだと思うんだ。それはバンドにいる全員にとってもそうだし、デイヴにとってもそうだよね。メガデスの新しいアルバムに向けて、新しくクリエイティヴな取り組みを行えるというのはクールなことだよ。それは俺たちがずっと楽しみにしていることでもあるんだ」
先日、デイヴィッド・エレフソンは衛星ラジオ局「シリウスXM」の「トランク・ネイション」に出演して、「メガクルーズ」にデイヴ・ムステインが参加するかは正式に決まっていないとして次のように語っている。「俺やキコ(・ルーレイロ/ギタリスト)、ダーク(・ヴェルビューレン/ドラマー)は間違いなく出演することになりそうだよ」とデイヴィッド・エレフソンは語っている。
「デイヴも参加できるくらいには回復してくれることを願っているけど、当然ながら、柔軟に対応するつもりだよ。彼の健康が一番の優先事項だからね」
デイヴ・ムステインは現地時間9月17日にバンドのソーシャル・メディアを通じて声明を発表して、現在の健康状態について報告していた。「今はほとんど、治療の最終段階に差し掛かっているという感じでね。主治医たちは俺の回復経過をとても前向きに捉えているんだ」とデイヴ・ムステインは述べている。