RADWIMPS 全国ツアー「ANTI ANTI GENERATION TOUR 2019」初のスタジアム単独公演に、7万超のオーディエンスが熱狂

「初めてのワンマンのスタジアムライブです。完売御礼! 今日は何かが起こりそうじゃないですか!?」
 最初のMCで野田はそう咆哮した。実際にRADWIMPSにとって初のスタジアムライブは冒頭からずっと特別なムードが会場全体を覆っていた。特に近年のRADWIMPSがスタジアムにふさわしいスケール感に満ちた音楽性と演奏力を誇っていることを証明するパフォーマンスが、終始繰り広げられていったのである。

 メンバーとオーディエンスが力強く呼応し、合唱が巻き起こった「万歳千唱」。ダークな様相を呈しながらもスタジアム特有の開放感とともにセンセーショナルな楽曲の内容がより生々しく迫ってきた「PAPARAZZI」。あるいは野田が指揮を執りメンバーの超絶的なソロバトルが交わされることでおなじみの「おしゃかしゃま」も、その響き方はいつも以上に圧倒的だった。

 そう、野田はこんなことも言っていた。
「雨、止んだでしょう? やっぱり俺たちには天気の子がついてるんですよ!」
 これは言うまでもなく、『君の名は。』に続き再び劇伴=サウンドトラック制作を担当しタッグを組むことになった新海誠監督の最新作『天気の子』(7月19日より全国公開)になぞらえた発言だが、事実、この日の空模様とライブの内容はあまりにドラマティックだった。そして、バンドは『天気の子』の予告編でも使用されている主題歌の一つ「愛にできることはまだあるかい」も披露。

1

2

3 4