GLAY、令和初となる全国ホールツアーで大ヒットアルバムを完全再現!新旧曲を織り交ぜたツアーを完走、25周年イヤーの旅へ

アルバム収録曲を全て披露し切ったところで、「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」の主題歌であり、父子の絶妙な関係性を表現した歌詞が話題を呼んでいる、TERU作詞・作曲の新曲『COLORS』を披露した。既に公開されている映画を連想させる壮大な楽曲であり、TERUが紡ぐ歌詞の一言一言が、会場に集まった全員の心を揺さぶっていることがひしひしと伝わってきた。この日の会場にも、親子と思われる二人組も数多く見受けられたが、間違いなく心に響いていたことだろう。次いで、TVアニメ「ダイヤのA act Ⅱ」オープニングテーマとなっている『はじまりのうた』を披露。この曲は『JUST FINE』『COLORS』同様、7月2日(火)に発売となる57枚目のシングル「G4・Ⅴ-Democracy 2019-」に収録される。爽やかな楽曲が続く中、『愁いのPrisoner』で会場をより疾走感溢れさせ、本編を締めくくった。

張り裂けんばかりのアンコールを求める声に応えるべく、ステージ上に戻ってきたGLAY。TERUは「20年ぶりのHEAVY GAUGEツアー、無事終了です。楽しいツアーでした!」と約2ヶ月に及んだ全国ホールツアーを振り返り、「今の自分たちで演奏すると、(20年前と比べて)また違った形で”HEAVY GAUGE”を届けることができるのがまた良い」と”HEAVY GAUGE”ツアーへの想いを語った。グルーヴの細かいチェックを直前まで行っていたというほど、今回のツアーは音に拘ったというJIROは「このツアーが始まる前は、再現ライブというものは過去を振り返るようで正直嫌だった。ただ実際にやってみると、20年前を思い出しながら演奏でき、当時より自分がどれくらい成長できているのかを試す機会にもなり、とてもよかった」と振り返った。今回のツアーでは毎公演“緊張感”をテーマに、異なる“モノ”を身に付けてライブを行ってきたHISASHIは、最終公演では週末に迫る韓国公演に因んでパスポートを身に付けていたことを告白。全力の演奏を届けていた証拠に、パスポートはまるで湯船に浸けたかのようにしわくちゃとなっており、会場中が笑いの渦に包まれた。韓国公演も気になるところだが、「韓国へ行って、(テレビを通して見る自分の)目がぱっちりしていても、鼻が真っ直ぐになっていても、ツッコまないでください。」と、近々GLAYとしてテレビ出演を控えていることが、TAKUROの口から明かされた。

最後にTERUが「令和も皆への感謝の気持ちを忘れず、良い音楽と皆と真摯に向き合いながら頑張っていきます。」と感謝の意と決意を表した。「皆と一緒に強く生き抜いていこう、という決意表明的な曲があるので、聴いて下さい。」という曲紹介と共に、元号が変わり新たな時代を迎えるにあたり制作したという新曲『元号』を披露。令和初となる全国ツアーだからこそ、平成という一時代と共に25年を歩んできたGLAYならではの想いを詰め込んだこの曲の歌詞が、より一層の意味を持つように感じる。どこか懐かしいようなサウンドに乗せ、TERUは力強い歌声で歌いきった。その後も『Missing You』、GLAYのライブの定番曲『SHUTTER SPEEDSのテーマ』『彼女の”Modern…”』と床が抜けんとばかりに会場を盛り上げ、観客のボルテージは最大に。TERUの掛け声に合わせ鳴る激しいドラムの音と共に『誘惑』でこの日一番の盛り上げを図ると、最終日ということで特別に『YOUR SONG』を披露することに。韓国公演を目前に「チェゴ!」(韓国語で「最高」の意)の掛け声も交え、会場は大合唱とともに更なる盛り上がりをみせ、約2ヶ月に渡り全国を染め続けた”HEAVY GAUGE” ツアーは幕を下ろした。

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