H ZETTRIO、新旧織り交ぜたベストなセットリストで葛飾区に沸き起こる歓声

本年は毎月1曲の新曲リリースから始まり、様々なコラボレーションやアニメ映画への楽曲提供など常に話題を振りまいてきた彼らの公演には子どもを連れた親子連れも見られ、まさに彼らが世代を超えて愛されていることが見てとれる。

客席の明かりが落ち、いよいよ本公演の幕が上がる。満員の客席からの期待と興奮に満ちた拍手に応えながら3人が登場。しかしH ZETT M(Pf./青鼻)だけは舞台袖に身体半分だけを出して停止、なかなか出てこないシーンが笑いを誘い観客を楽しませた。

1曲目は「Kids song」でスタート。いつにも増して1音1音を丁寧にプレイし緊張感あるアレンジに変えてスタート。次第に熱を帯びてゆく演奏に会場も一体となり盛り上がる。そのまま「Virtual World (Jazz)」。
テクニカルな演奏が光る楽曲に観客がその世界に引き込まれていく。続いて「Journey」と今年リリースの新曲たちで畳み掛けていく。

MCでは一転、彼らのコミカルな一面が会場に笑いを生み、アットホームな空気感に包まれる。そして「SEVEN」「Get Happy!」。客席では思い思いに振られたトリオのオリジナルペンライトが揺れ、会場が一体となり「Relax Time」ではピアノとキーボードを駆使して楽曲の幅をさらに拡げるアレンジも。

そして背景にPV映像を映しながら「Birds Fly」「Make My Day」。視覚も刺激する演出もたっぷりで、見た目にも楽しいライブだ。
「どこか遠く」ではミラーボールの光が美しくまわる。
そして今回の会場に合わせて特別にモーツァルトの旋律をH ZETT M風に奏でる場面も。

ツアーのメインビジュアルとなっているバックドロップが登場し、後半戦がスタート。「PIANO CRAZE」からウッドベースのH ZETT NIRE(Bass/赤鼻)の名を冠したことで、ファンの間で話題を呼ぶ「NIRE The Bassman」。(9月1日配信予定)リリース前の楽曲に会場は大興奮。超絶な指さばきに感嘆の声が上がるほど、H ZETT NIREのベースが唸っていた。

短いMCを挟んで、今月1日にリリースされたばかりの「Z界のテーマ」。自らのファンクラブのためにテーマ曲を作り、リリースしてしまうという面白い試みだ。そして「Happy Saturday Night」「DERBY 〜栄光の道しるべ〜」「パノラマビュー」で本編が終了。圧倒的な音楽とエンターテインメントの洪水に、客席からは割れんばかりの拍手が。

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