「今日は最後なんで、喉が潰れてもいいと思ってます。出し切るんで、最後までよろしくお願いします!」と改めて挨拶をすると、「ハルノヒ」や「ひかりもの」を今度は特別な演出なしにストレートに届けていく。
そんなあいみょんの「歌の力」がよりはっきりと伝わって来たのが、中盤に3曲披露された弾き語り。シアトリカルな雰囲気の漂う「生きていたんだよな」、ブルースハープも印象的なトーキングブルース調の「tower of the sun」、「恋をしたから」はピアニカとともに。今年2月には弾き語りでの日本武道館公演も成功させているが、やはりこのスタイルがシンガーソングライターとしての原点であると感じさせる好演だった。
さらには「せっかくだから懐かしい曲を。18才のときに実家で作った曲」と言って、思春期の戸惑いを赤裸々に歌う「おっぱい」を鉄琴とアコーディオンを交えたスタイル披露し、ノスタルジックな空気が流れる。