続く昨年リリースのアルバム『ツギハギカラフル』の1曲目「Jamaica Ska」では、バンドがスカダンスの基本をレクチャーした後、10-FEET のTAKUMAがステージに登場。スカからはじまってヘヴィロックを主体にしたミクスチャーになる中盤にはメンバーがTAKUMAとともにヘッドバンギングを決め、またスカへと戻る構成に観客の熱気がますます増していく。そのままTAKUMAがボーカルを務めた「閃光 feat. 10-FEET」では、TAKUMAとメンバーが縦横無尽にステージ中を動き回ったり、メンバーが次々にソロを披露したりと、ユーモアを交えつつも、一瞬たりとも目が離せないパフォーマンスが続く。

続く「縦書きの雨」では、渋谷龍太 (SUPER BEAVER)が登場して歌唱。直後のMCでは谷中敦が、渋谷龍太がSUPER BEAVERのライブで観客に言った「“あなたたち”じゃない。“あなた”に届けたいんだ」というMCを引用し、「自分たちもそういう気持ちでいる」「ひとりひとりの観客に届けたい」と伝えた。続いて渋谷龍太が「自分がスカパラを知ったきっかけの曲」と紹介した「めくれたオレンジ」では、彼のボーカルとバンドの演奏がふたたびひとつになり、照明もオレンジに変わっていく。その後はバンドがデビュー30周年を迎えたことに触れ、「未来へ向かって!」という掛け声とともに「Glorious」へ。会場一体となってタオルを回し、谷中敦がスカパラのタオルを掲げて大歓声が起こった。

最後はドラムの茂木欣一がベストアルバムのリリースを告知。「30年以上やってきた曲をやりましょう」と伝えて「ペドラーズ」がはじまり、思わず体が反応してしまうダイナミックなスカビートで踊る観客を前に、ステージ両サイドに用意された台からからフロントメンバーが次々にステージ中央に飛ぶ、多幸感溢れるパフォーマンスでフェスを締めくくった。
「時代のエッジ」を切り取るアーティストを世に送り出すため、1993年にはじまったcutting edgeは、これまでロックやヒップホップ、クラブ・ミュージック、レゲエを筆頭に、ジャンルを問わず様々なアーティストを送り出してきた。そんなレーベルを長きにわたって支えてきたベテランと、ここ数年で新たに加わった面々とが一堂に会した「TOKYO CUTTING EDGE Vol.3 ~Tokyo Ska Has No Border~」は、ジャンルの垣根を越えて音楽のエッジを体現し続けてきた同レーベルの“今”と“これから”を伝えるような雰囲気だった。
Text:杉山 仁
Photo:古溪一道・川澤知弘
TOKYO CUTTING EDGE Vol.3 ~Tokyo Ska Has No Border~
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