J LIVE TOUR 2018 -rise above- FINAL

日本各地が連日の猛暑に見舞われる8月11日、6月末より開催された『J LIVE TOUR 2018 -rise above-』と題されたツアーの最終公演が、マイナビBLITZ赤坂にておこなわれた。
7月7日の岡山公演・7月8日の広島公演については、先の西日本豪雨での影響を鑑みられ延期(※それぞれ2019年1月5日,1月6日に振替公演が決定)となったが、まさにツアー・タイトル通りの高みを望むJの今を投影したライヴとなった。

The Bronxの『Sh*tty Future』がフル・ヴォリュームまで上がり、本ツアーをJと共に駆け上がって来た溝口和紀:Gt. (ex.ヌンチャク) 、masasucks:Gt. (the HIATUS/FULLSCRATCH/RADIOTS) 、有松”MASUO”益男:Dr. (BACK DROP BOMB)がステージに登場。
大歓声が沸き起こる中、既に興奮状態のフロアをさらに煽るように、Jが天井を指差しながらステージ中央へ進む。「赤坂、飛ばして行くぞ!」を合図に、4人から発せられるどデカイ音をフロア中に一気に響かせ、ライヴは幕を開けた。

息つく暇もなく繰り出されるエネルギッシュな楽曲からは、彼のライヴではもちろんなのだが、とにかくポジティブで溢れている。
そして、それを全身で浴びる彼のファンのエネルギーもすごい。それはステージもフロアも関係なく、せめぎ合うその炎に一切の手抜きもない。相互にそのポジティブなエネルギーを放ち合いながら、『J LIVE TOUR 2018 -rise above-』というツアーのファイナルである夜を、勢いだけではない着実な炎で、互いに会場を覆っている気がした。

それはライヴ会場限定という、J初の試みにより届けられた『Now And Forever』の歌詞にあるように、今を全力で走り抜けることで手にできる夢の続きが、まさにこの場所で作られているようだ。
昨年発売された 『W.U.M.F.』に収められた『one reason』以来の新曲は、Jの骨太なロック・サウンドが前面に押し出されたもので、Jとファンの未来を鮮明に映し出す道しるべとなるものだった。

Jがソロ活動を始め、21年も経過しているにもかかわらず、不思議とどの楽曲を浴びせられても、その楽曲の”年代”みたいなものを感じさせない。例えば本日のセットリストに並ぶ『PYROMANIA』と『Now And Forever』では、発表された時期の開きは大きい。しかし、『PYROMANIA』に”懐かしさ”や”哀愁”なんてあるわけもなく、あくまで『J LIVE TOUR 2018 -rise above-』のツアーの為に選ばれた楽曲であるということ。要は彼がツアーを行う度に、楽曲を通して今の等身大の自分を放つ以上、そのどれもが最新であるということだ。

ライヴの中、Jはソロを始めて21年経ってもなお「行ってみたい場所、見てみたい景色、触れてみたい物、感じてみたい物がたくさんある」と話す。
それは、今も昔も変わらないJの原動力となっている欲求であると同時に、彼が鳴らすロックという音楽には”色褪せる”という言葉が皆無である理由だと、改めて思い知らされる。
アンコールの最後に「最後の曲でみんなと高みに昇って行きたいと思います。あの空のように」と送られた『Endless sky』には、そんな想いも乗せられていた気がした。

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