MUCC、サイコ・ル・シェイム、Waiveによるイベント「MUD FRIENDS 2000~2018」歓喜の最終日をレポート!

18時、いよいよトップバッターのWaiveのライブがスタート。幕開けを飾ったミディアム曲「HEART.」や中盤で聴き入らせた名バラード「C.」から、「Sad.」「ガーリッシュマインド」というダークな疾走系まで、多彩な楽曲群を披露。「いつか」を力強くラストで放ち、懐かしくも古くならない名曲群で圧倒した。現在のWaiveは解散状態にあり活動ペースは不定期だが、平成最後の日4月30日(火)にはこのZepp Tokyoで2年ぶりワンマンを開催する。田澤孝介(Vo)は、前夜の公演帰りにYUKKE(MUCC/Ba)と「じゃあ、また明日」と言い合えたことを、感慨深そうに語っていた。杉本善徳(Vo&G)は、「まさか2018年にこんなことが起きるなんて、2000年には想像してなかった。MUCCからもサイコ からも『またやろう』と言われて、明らかに動いてない俺たちのせい、みたいな…(笑)。俺たちの活動がどうなっていくのかは4月30日(火)にかかっている」と繰り返しアピールし笑わせた。演奏時とMCのギャップも含め、その人間味が魅力的なステージだった。

続くMUCCは真っ赤なライトの中「アカ」で幕開け、2000年リリースのインディーズ1st Single「娼婦」や「絶望」など初期曲を中心としたセットリスト。MCコーナーを設けずに楽曲を畳みかけ、仄暗いムードで会場を満たし、妖気と殺気を漂わせていく。逹瑯(Vo)が「大嫌い」のイントロに乗せて「WaiveはMCが多く、サイコはお芝居やら衣装が多く、じゃあMUCCは何を多くアピールしようか? 暴れるしかねーよ!」と語った通り、3バンドは気心知れた盟友だが、本気でせめぎ合う異種格闘技でもあるからこそ、このイベントは楽しく充実したものになっている。「蘭鋳」でフロアの全員を座らせて、「全員、死刑!」の掛け声で一斉ジャンプするまでの間、「ここにいる全員が、またやりたいと思っているイベント」とも語った逹瑯。「次は願わくば、地方のオフもあるツアーがいい」と規模拡大への夢も明かした。ラストは「生と死と君」ですべてを浄化するように清らかに幕を閉じた。Satoち(Dr)が去り際に「JUNGLE×JUNGLE」の振りをすると笑いが起き、会場は温かい空気に包まれた。

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