BEGINが故郷・石垣島から「うたの日コンサート」を「JALホノルルマラソン」とコラボ開催!生ライブ配信でうたをお祝い

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演奏を終えて3人がトーク席に戻ると、テーブルの上には泡盛の古酒甕やオリオンビール、オードブルなどがずらり。3人は古酒をグラスになみなみと注ぎ、「うたの日おめでとうございます!」と乾杯して飲み干した。ギターの島袋優は、「コロナ禍でうたの日もホノルルマラソンも中止になったけど、これは逆に『うたの日を世界に配信できるチャンス』と前向きに捉えている」と笑顔で語った。

その後、3人は「(泡盛で)ちょっとふわ〜んとしているさ〜」と笑いながら、次の「マルシャショーラ」ステージへ。「マルシャショーラ」は、BEGINがサンバの起源になったと言われる二拍子のブラジル音楽「マルシャ」と、ブラジルで出会ったことがきっかけで生まれた音楽だ。マルシャのリズムにのせて、BEGINナンバーや昭和のヒット歌謡などをメドレー形式で演奏するもので、「ショーラ」は八重山諸島の方言で「〜しましょう」を意味する。近年のうたの日コンサートでは定番のコーナーだが、今年は「明日があるさ」「上を向いて歩こう」など、前向きで明るいナンバーを多く選んでいるように感じられた。コロナ禍で辛いことも多い日常を、歌で少しでも元気づけたいという、メンバーの気持ちの表れだったのかもしれない。

マルシャショーラを終えて3人がトーク席に戻ると、いよいよ「出来たてセットリスト」の選曲が始まった。ホワイトボードに書き込まれたリクエスト曲と投票数をチェックし、曲順を決めていく。「まずコレからいくか」「次はコレじゃない?」など、メンバー同士がやりとりするようすは、普段見られない舞台裏を見ている感じで興味深かった。

そうこうしているうちに太陽はさらに傾き、水平線近くの空がオレンジ色に染まっていく。セットリストを決めた3人は再びステージへ移動。キーボードの上地等は「(ぶっつけ本番で)正直、演奏がどうなるのか不安だけど(笑)、皆さんのリクエストに応えて歌う、これが本当のライブだと思う。(背景に広がる)この海は、僕らが高校の頃にずっと見ていた景色。これを配信を見ている皆さんにも見てもらって、一つになれたら」と、視聴者に語りかけた。

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赤い夕陽が水平線に近づき、海面で光の道がキラキラと輝く中、「出来たてセットリスト」によるラストステージがスタート。2015年に大ヒットした「海の声」を皮切りに、デビュー曲の「恋しくて」、「ビギンの島唄」シリーズから「竹富島で会いましょう」「オジー自慢のオリオンビール」「島人ぬ宝」など、全12曲が次々と披露された。
比嘉は途中のMCで、「今の世の中で『無駄』と言われることはたくさんあるけど、歌はそういう無駄の中にこそある。
僕たちは暮らしの中にある歌を歌っていきたいし、うたの日コンサートを続けていきたい。ホノルルマラソンも同じ気持ちだと思う。共に仲間がそこにいることを信じて、これからも頑張りたい」と力強く宣言。
ラストは「三線の花」を高らかに歌い上げ、オンライン版のうたの日コンサートを締めくくった。

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