藤井フミヤの横浜アリーナ公演が急遽開催中止!ツアー最終公演となった大阪公演をレポート

「ACTION」ツアーはコロナ禍の中、何度も中止や延期を繰り返し、10ヶ月にも及ぶ長いツアーとなり、フミヤをサポートするバンド・メンバーもスケジュールの関係で変更を余儀なくされた。その中でもバン・マスの大島賢治(Drums)と山田“Anthony”サトシ(Bass)のふたりはツアー開始から最後まで同行した。この鉄壁のリズム・セクションがあったからこそ、長いツアーが完走できたといっても過言ではない。そして、もうひとり。最初から最後まで、寄り添ってくれたのがフミヤの弟である藤井尚之だ。随所で印象的なサックスを奏で、ときにはアコースティック・ギターも演奏した。フミヤと尚之といえばF-BLOOD。このふたりが揃っていたのに、実は本ツアー中、同グループの曲はいちども演奏されず、訪れたファンの間でも待望されていた。

そんな想いに応えるかのように、この日はかつて猿岩石に書いた「白い雲のように」とF-BLOODの最新アルバム (2020)収録の「君を探しに」の2曲を披露。チェッカーズ・ナンバーに加え、F-BLOOD曲まで聴けた、この日集まったオーディエンスは大満足だったことであろう。

フミヤは『コロナって映画みたいなこと、本当に起こるんだね。でも、これ乗り越えたら俺たち結構強いと思うよ』と昨年秋から始まった何度も中止延期となった長いツアーを振り返る。『こうやって、聴きに来てくれる人がいないとダメなので、本当に今日はありがとうございました』と改めて聴衆に御礼。ツアー・タイトル「ACTION」は、声も出せない状況の中、心で踊ってほしい(ACTION)という思いを込めてフミヤがつけた。『いつか大騒ぎできるようなコンサートができるように・・その時は、また宜しく!』と告げ、最後は観客全員と共に一丁締めで締め『また一緒に遊ぼうぜ!』とステージを降りた。

この日、MCでフミヤは、十音楽団としてこの冬、ツアーを行うことを発表。“十音楽団(とおんがくだん)”はバンドと室内楽アンサンブルの10人の演奏家で編成。シアトリカル要素もある意欲的なステージだ。2019年に16都市で26公演が行われ、今冬のツアーは2年ぶりの開催。詳細は近日発表される。

FUMIYA FUJII ARENA CONCERT 2021 “One more ACTION” 

2021年8月9日(月祝)@大阪城ホール
01.BET/02.TOKYO CONNECTION(※)/03.UPSIDE DOWN
04.Style/05. Rolling my Stone(※)/06.この空の真下で/07.I have a dream(※)
08.星屑のステージ(※)/09.ジュリアに傷心(※)/10. I Love you,SAYONARA /11.Song for U.S.A(※)
12.白い雲のように/13.君を探しに
14.ティーンネイジ・ドリーマー(※)/15.Another Orion/16.TRUE LOVE
17.危険なラブ・モーション/18.GIRIGIRIナイト/19.女神(エロス)
20.NANA(※)/21.ギザギザハートの子守唄(※)
ENCORE
22.涙のリクエスト(※)/23.ALIVE/24.エンジェル
(※)=チェッカーズ・ナンバー

バンド・メンバー:
藤井フミヤ(Vo)/大島賢治(バンドマスター/Drums)/山田“Anthony”サトシ(Bass)/
沢頭たかし(Guitar)/SUNNY(Key boards)/藤井尚之(Sax)

<藤井フミヤ公式サイト>
https://www.fumiyafujii.net/

1

2