Awesome City Club

Awesome City Club、2021年最後のワンマンライブ。さらなる弾みをつける特別な一夜に。

12月8日、Awesome City Clubがワンマンライブ『Awesome Talks One Man Show – to end the year -』を東京ガーデンシアターで開催した。彼らのワンマンでは過去最大キャパで行われ、WOWOWライブで生中継もされたこの日のライブは、飛躍の一年を締め括るとともに、年末に向けてさらなる弾みをつけるような、貴重な一夜となった。

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サポートとともにメンバーがステージに姿を現し、一曲目に披露されたのは7作連続シングル配信の第一弾として先月リリースされた新曲“you”。暗いステージが後ろからの強い照明に照らされ、メンバーのシルエットがぼんやりと浮かぶ中、ゆったりした4つ打ちを基調とする重厚なアンサンブルで進み、落ちサビでメンバー3人にスポットライトが当たるドラマチックな演出が、特別な一夜の始まりを印象付ける。

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「Awesome Talks One Man Showへようこそ!やっと会えたね!」とPORINが呼びかけて始まった“夏の午後はコバルト”では、パーカッションをフィーチャーした軽快な曲調に場内からクラップが起こり、ミドルチューンの“color”を経て、スケールの大きな“またたき”をatagiが情感たっぷりに歌い上げ、モリシーがエモーショナルなギターソロを奏でると、オーディエンスからは大きな拍手が贈られた。

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「今日はタイトル通り、今年を締めくくるライブということで、僕たちもすごく楽しみにやってきました。最後まで目いっぱい、我々と一緒に音楽を楽しんでもらえたら嬉しく思います」とatagiが話すと、続く“Sing out loud, Bring it on down”では5人のゴスペルクワイヤが登場し、華やかな歌声で楽曲を盛り上げる。さらに“Fractal”、“アンビバレンス”と、前半は比較的最近の曲が続いたが、ここで披露されたのがファーストアルバムからの“Lesson”。スモークがたかれる中、PORINが耳に残るシンセのリフを弾き、長く彼らを応援するファンを喜ばせた。

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“Cold & Dry”のテクニカルなメロディーをatagiが歌い切ると、ピアノによるインタールードを挟んで、“Moonlight”からは衣装チェンジをし、atagiは青のスーツ、PORINは赤のドレスと、フロント2人の対比が実に鮮やか。PORINがメインで歌う“台湾ロマンス”、シタールの音色が印象的な“燃える星”と続け、“タイムスペース”では〈手と手を鳴らしてよ 聞かせてよ〉という歌詞の通り、場内が手拍子に包まれた。

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ここで「日本レコード大賞」のノミネートと「紅白歌合戦」への初出場をあらためてオーディエンスに伝え、盛大な拍手が贈られる中、PORINは「私たちは渋谷のちっちゃなリハーサルスタジオから始まったバンドで、ずっとライブハウスでライブをしてきました。ライブが心の底から大好きで、自分たちが一番輝ける場所だと思っているので、今日はみんなと最高の景色を見に行きたいと思います」と想いを語る。

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