『ランディ・ローズ』監督アンドレ・レリス インタビュー

ー以前、あなたの作品の1つである「NWA & EAZY-E KINGS OF COMPTON」を観ました。次にRandy Rhoadsをやりたいと思ったのはいつですか?

実は「NWA & EAZY-E KINGS OF COMPTON」の出来にはあまり満足していないんだ。映像素材を組み合わせて、ドキュメンタリーを制作していく楽しさはあったんだけど、当時は「Straight Outta Compton」も公開されていたし、映像素材で権利関係を完璧にクリア出来なかったからね。今回、「Randy Rhoads: Reflections of a Guitar Icon」の話があったときに「NWA & EAZY-E KINGS OF COMPTON」で学んだことを活かして、「僕が適任なんじゃないか」って自分で思ったわけです。

ー「NWA & EAZY-E KINGS OF COMPTON」では、インタビューを中心としたドキュメンタリー要素が強い印象を受けましたが、「Randy Rhoads: Reflections of a Guitar Icon」ではドキュメンタリー要素に加え、驚くほどQuiet Riotの楽曲がフィーチャーされていますね。

意図的にやっていることで、より多くQuiet Riotの楽曲を魅せたかったんだ。「NWA & EAZY-E KINGS OF COMPTON」でもそうしたかったんだけど、先程も話したように権利関係の問題が多かったからね。「Randy Rhoads: Reflections of a Guitar Icon」で幸いだったのは、Kevin DuBrow(Vocal)のお母さんが「Quiet Riot」「Quiet Riot II」を許可してくれたことで、そういった問題もクリアできた。そして、これらを聴き込んでいくにつれて、メタル・サウンドにおいて途轍もなく重要な楽曲であることに気付かされていったんだ。それは、80年代にみんなが聴いていたヘヴィメタル・シーンのサウンドは、70年代のQuiet Riotが既に奏でていたからなんだ。それをアメリカのオーディエンスはレコードで聴いていなかったし、レコード会社と契約する以前の「Quiet Riot」「Quiet Riot II」の方が明らかに秀でていたから、編集の際によりアルバムの音が引き立つようにミキシングをして、ライヴ映像と共にあのときのQuiet Riotを感じれるようにしたんだ。

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