KIYOSHI HIKAWA+KIINA. 25th Anniversary Concert Tour ~KIIZNA~ 東京ガーデンシアター

うしろにKIINA.と大きく描かれた、襟と袖にファーのついたダメージデニムのセットアップに着替えた氷川がサプライズゲストの木根尚登と共に登場すると、大きな歓声があがる。そしてTM NETWORKの「SEVEN DAYS WAR」を披露し、続いて「You are you」を披露。一人ひとりがかけがえのなない存在と、自己肯定を強く意思表示する歌詞を歌う氷川の声と木根のコーラスが重なると、歌詞に込められた情感と温もりが際立ってくる。そしてこの日が初公開となる未発表曲「はじまり」を投下。氷川が「子供の頃の思い出を歌詞にして、木根さんに曲を書いてもらいました」と語る、切ない歌詞と優しいメロディが感動を運んでくるバラードだ。

氷川が父のことを描いた「FATHER」では、木根の温かなハーモニカの音色がさらに切なさを増幅させる。大切なパートナー(愛犬)のことを歌った「きみとぼく」、そして漫画家・ヤマザキマリが作詞、木根が作曲を手がけた、慈愛に満ちた温かいナンバー「生まれてきたら愛すればいい」まで、木根とのセッションを楽しんでいた。
本編ラストの「あなたがいるから」では「撮影OKです」と客席に伝え、ファンを喜ばせた。

アンコールはドレス&パンツスタイルで登場し、一曲目はクイーン『ボヘミアン・ラプソディ』の日本語詞カバー(訳詞:湯川れい子)だ。氷川の圧倒的な表現力とパワフルな歌をバンド、ストリングス、コーラスがドラマティックな演奏で盛り上げると、壮大なオペラロックが完成した。ラストの「真実なんて誰にもわからない。ただ風が吹くだけだ」という歌詞も、氷川の心模様を映し出しているようだ。続けて「雷鳴」と、ロックナンバーを立て続けて歌った。「キニシナイ」ではバズーカで客席にカラーボールを届け、客席に降り、歌いながらファンと触れあう。

今や氷川の代名詞にもなっている人気曲「限界突破×サバイバー」を投下すると、客席の盛り上がりはクライマックスだ。そしてラストナンバーは歌詞の冒頭が、氷川のデビュー記念日<2月2日>から始まる「碧し」だ。<今日は ただ 本当にありがとう>と、集まったファンに歌で感謝を伝え終了した。演歌、ロック、ポップス、音楽の枠を越え、縦横無尽に行き来する稀代のシンガーの生き様を映し出した約3時間だった。

1月31日には『劇場版 氷川きよし KIYOSHI HIKAWA+KIINA. 25th Anniversary Concert Tour KIIZNA』が全国公開される。2024年8月17日に開催された東京ガーデンシアターでの公演をベースに、WOWOWで放送された映像に再編集。舞台裏での様子なども加え、氷川がどのような思いでステージに立ったのかが克明に描かれている、劇場限定のドキュメンタリー映像だ。
またこの初日の模様に特典映像がついたDVD+CD、DVD、CDが『「KIYOSHI HIKAWA+KIINA. 25th Anniversary Concert Tour〜KIIZNA〜」@東京ガーデンシアター』として3月26日(水)に3形態で発売されることが発表された。

さらには、新たに氷川きよし+KIINA.新オフィシャルファンクラブ「KIINA’S LAND(読み:キイナズランド)」が2月2日10:00に発足することも本日、発表された。

2025年1月16日(木)
KIYOSHI HIKAWA+KIINA. 25th Anniversary Concert Tour ~KIIZNA~
東京ガーデンシアター

M-1 WALK
M-2 僕と私の1ページ
M-3 泣けてくるけど 笑えてくるの♡
M-4 Happy!
M-5 歌は我が命
M-6 出発
M-7 星空の秋子
M-8 甲州路
M-9 大丈夫
M-10 勝負の花道
M-11 きよしのズンドコ節
M-12 ちょいときまぐれ渡り鳥
M-13 大井追っかけ音次郎
M-14 箱根八里の半次郎
M-15 三味線旅がらす
M-16 男の絶唱
M-17 白雲の城
M-18 SEVEN DAYS WAR
M-19 You are you
M-20 はじまり
M-21 FATHER
M-22 きみとぼく
M-23 生まれてきたら愛すればいい
M-24 恋、燃ゆる
M-25 あなたがいるから
M-26 ボヘミアンラプソディ
M-27 雷鳴
M-28 キニシナイ
M-29 限界突破xサバイバー
M-30 碧し

1

2