KIYOSHI HIKAWA+KIINA. 25th Anniversary Concert Tour ~KIIZNA~ 東京ガーデンシアター

氷川きよしのコンサート『KIYOSHI HIKAWA+KIINA. 25th Anniversary Concert Tour ―KIIZNA―』が、1月17日東京・有明ガーデンシアターで開催され、駆け付けた6500人のファンを前に未発表曲を含む30曲を披露した。このコンサートは復活コンサートの初日として、昨年8月16日に行われる予定だったが、台風の影響で延期になっていた。この公演をもって、東京の他大宮、大阪で行なってきた25周年記念コンサートを完遂。新たな気持ちで2025年を突き進む。

氷川は2022年12月14日東京国際フォーラムホールAでのコンサートを最後に、無期限の歌手活動休養に入り、昨年8月17日に1年8か月振りにステージに立ち、大きな注目を集めた。

オープニングナンバーの「WALK」から、氷川が襟にスワロフスキーをあしらった黒の燕尾服で客席から登場するというサプライズに大きな歓声が沸いた。自らが作詞を手がけ、木根尚登(TM NETWORK)が作曲した大切な曲を、伸びやかな声で広い会場の隅々にまで響き渡らせ「今日は思い切り楽しんでいってください」と笑顔で客席に語りかけていた。

そして白の燕尾服に着替え登場すると「歌は我が命」で、改めて歌い続けることの決意を力強い歌で表現。故郷からの旅立ちを描いた「出発」、「星空の秋子」「甲斐路」「大丈夫」、そして「きよしのズンドコ節」など人気曲を次々と披露していくと、客席のペンライトが激しく揺れる。そしてスクリーンに氷川のこれまでのこと、これからのことを綴ったメッセージが映し出される。丁寧に思いをきちんと届けたいという氷川の気持ちが伝わってくる。

そして年末の「紅白歌合戦」でも着用した白紋付黒袴に着替えると、「ちょいときまぐれ渡り鳥」を歌唱。そしてここで、客席でこのコンサートを観ていた氷川の親友・彦摩呂をステージに呼びこむ。「なんでも相談した、東京のお兄ちゃん」と慕う彦摩呂と思い出話に花を咲かせると、客席にも笑顔の花が咲いていた。

その後、「大井追っかけ音次郎」「箱根八里の半次郎」「男の絶唱」と続け、紅白でも披露した「白雲の城」では、ドライアイスと鮮やかな月の映像と組み合わせた演出で、まるで雲上にいるかのような幻想的な世界を作りだすなど、演歌の名曲を圧巻の表現力で歌い、まさに“氷川劇場”に客席は引き込まれていた。

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