武藤昭平with ウエノコウジ 「STRANGERS TOUR ~season1~」

一部の和やかな雰囲気のまま、stingのカバー曲「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」で始まった二部。間奏でのインプロは、2人のリズムが完璧に重なり合い、オーディエンスもハンドクラップで応える。
そしてゲスト出演者の1人目、堀江博久がステージに呼び込まれる。ピアノ伴奏から始まったのは、彼らの真骨頂の1曲とも呼べる「マギー」。アルバム「ストレンジャーズ」のラストを飾るこの曲で会場を魅了させる。「JUST LIKE A WOMAN」での小さな物語では、悲しみや痛みの心模様をピアノソロでしっかりと聴かせ、割れるほどの拍手が会場に溢れた。

「キング・オブ・かわいい後輩です」とウエノから紹介され、青木ケイタがここでステージに呼び込まれる。4人体制となったステージでは、baritone saxが加わることで重厚なサウンドとなったScreamin’ Jay Hawkinsのカバー曲「I PUT A SPELL ON YOU」を披露する。「会場が1つになるまで演奏を止めない」と宣言したウエノから出たタイトルコールは「ワルチング・マチルダ」。堀江はアコーディオン、青木はティン・ホイッスルに持ち替え、まさにミュージックビデオの再現とも言うべきステージに、オーディエンスはアルコールを片手に持ち上げ、シンガロングする。
武藤のスネアがセットされ、ラスト曲の「MOJO WORKIN’」では、各ソロ・パート毎に歓声が向けられ、コールアンドレスポンスはエンドレスに続いた。

アンコールに応える2人は、スペイン語で”乾杯”を意味する「サルー」を奏で、武藤から「またこの街で会いましょう!」と叫ばれた「グッドナイト・アイリーン」で、大盛況のライブに幕を閉じた。
終わらない旅を続ける2人。本公演の反省会(笑)とも呼ぶ”武藤昭平withウエノコウジ STRANGERS TOUR ~season2~ 番外編「代官山UNIT打ち上げスペシャル」”が、11月1日(日)所沢・音楽喫茶モジョで開催されるので、今回のレポートでほぼ割愛させていただいた”抱腹絶倒のMC”も含め、是非その旅路を体験して欲しい。

 

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