TOUR 2016 the dark side of the monochrome

—あまりにも衝撃的だった。
kazuma(Vocal:ex.Merry Go Round)、aie(Guitar:deadman / the studs)、kazu(Bass:ex:蜉蝣)、sakura(Drums:ZIGZO / Rayflower )からなるgibkiy gibkiy gibkiyは、2016年に結成されたばかりのバンドだ。
highfashionparalyze、highfashionparalyze+sakura、そしてHIGH FASHION PARALYZEを経てリリースされた、1st album 「不条理種劇」。その発売記念となる【TOUR 2016 the dark side of the monochrome】にて、盟友であるKözi、藤田幸也エレクトリック!と共に全国12箇所をまわるのだが、その初日を目黒鹿鳴館にて迎えた。

静寂の中、不気味に放たれるkazumaの声にsakuraが反応し、次いでaieとkazuが歪んだ音をかき鳴らすと、容赦ないシャウトが会場に響く。瞬時に細胞が反応するかのように、インプロ的に繰り広げられる「蟻は血が重要である」では、一気に満杯となった会場を飲み込んでいく。
ステージ前方でパフォーマンスを繰り広げるkazumaと、その感情を鉄壁の演奏で支える楽器隊の異様さに、声援や拍手というレスポンスを忘れさせるくらい、鮮明にそのステージングと音の洪水を脳内に焼き付けていく。

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