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T$UYO$HI ( The BONEZ ) インタビューvol.55

最新にして最高のアルバム「WOKE」をリリースしたThe BONEZ。
約2年振りのアルバムとなった今作は、バンドのストーリーや感情が余すことなく詰め込まれており、The BONEZはいかにして今作を作り上げたのか?
そして、PTP以来となるZEPP TOKYOへの思いをT$UYO$HIから存分に語ってもらった。

ー明らかに前作と違うところは、全員でメロディーへの取り組みをした

すごいアルバム作りましたね。これまでを広げるというより、これまでの武器や細胞を全部使って、純度100%のThe BONEZみたいな。
T$UYO$HI:今回は幅を広げることはやったつもりはなくて、俺的には「To a person that may save someone」と「Astronaut」の間をいったイメージかな。

壮大さもあるし、でも荒々しい部分も残してっていう。これ、褒めの言葉として捉えていただきたいんですけど、「Until you wake up」を聴いた瞬間「Foo Fightersじゃん!」って思って。

T$UYO$HI:あ、俺はそういうつもりでこの曲の始まり方をアレンジしたよ(笑)。JESSEの弾き語りで始まるけど、最初はバンドインの「ワンー・ツー・スリー・フォー」から始まる曲だった。でも最初からバーンと始まるんじゃなくて、JESSEのイメージがある人がこれを聴いたらドキっとするかなっと思って「こういう始まり方やってみない?」って、弾き語りを頭にくっつけて。で、「これ1曲目にしたら面白いと思うんだけど?」ってこうなった。まさに俺はFoo Fightersの「The Colour And The Shape」の始まり方のイメージだった。

これは気持ちよく裏切られましたね。アルバムの1曲目を飾るからこその威力もあるし。
T$UYO$HI:最初は、俺の中で1曲目に「Rude Boy」かなと想定してたんですけど、「Until you wake up」にこのイントロくっつけたことで、アルバムを飾る1曲目になった。曲順を決めたのは最後なんだけど、このアレンジができてこれが1曲目確定の上でそれ以降のアルバムの曲順を考えた感じ。

さらに、U2ばりの壮大さがある「Bird ~people with wings~」が2曲目だったのは、このアルバムの凄さを示すには充分すぎる楽曲だったなと。
T$UYO$HI:「Bird ~people with wings~」を2曲目にするか否かで、結構ギリギリまで意見が分かれてて。ZAXは「このアルバムは名盤やなって感じさせたいから2曲目にしたい」って。JESSEと俺は「”今回はライブ感のあるアルバムにしよう”って言ったのに、2曲目で「Bird ~people with wings~」はいきなり壮大過ぎないかな?」みたいな意見だったり。ホント最後のギリギリで、この位置になった。

この位置に収まるまで紆余曲折あったにせよ、この曲は特別な感じもするんですよね。
T$UYO$HI:今年の1月に、LAへ行ったときに出来た曲なんで重要です。アルバムジャケットのインディアンも、この曲のイメージでショウちゃんが描いたもので。最初は緑バックじゃなくて、星空にインディアンが描いてある絵だったんだけど、曲が出ていくに連れて、そのインディアンがあくまで「Bird ~people with wings~」のイメージ過ぎて、アルバムを象徴しているものではないんじゃないかっていう意見も出てきて。

他の曲も強力だから、逆に引っ張られ過ぎちゃってる?
T$UYO$HI:そう。「Bird ~people with wings~」ができた後に作っていった、後半の曲が予想以上に強力過ぎて(笑)。実は前半のレコーディングで「Bird ~people with wings~」を含めた4曲ぐらい録れてたんですけど、ちょっと俺的には「Bird ~people with wings~」の歌のテイクが、どうもしっくりきてなくて。結局、最後の方で歌をJESSEに録り直してもらったんです。

他の曲と何かズレていたりとか?
T$UYO$HI:なんか固いっていうか、デモで録った歌の方が伸びやかでいいなあと思って。歌のピッチはバッチリ合ってるんだけど、何かぐっとこない感じがしてて。で、JESSEに「”Bird ~people with wings~”の歌なんだけど、もう1回録り直さない?」って。そしたら、実はJESSEも気にいってなくて。最後のタームで録り直してMIXしたら、メチャクチャ良くなって蘇った感じ。ピッチは良くても無機質だったところが、LAでの俺らのグルーヴや雰囲気、感情がバッチリ出て、そういうニュアンスって大事だなって思った。

そういう歌へのこだわりは、JESSE以外のメンバーも積極的に意見をし合う環境なんですか?
T$UYO$HI:今回、明らかに前作と違うところは、全員でメロディーへの取り組みをしたってところです。レコーディング前半までや前作は、楽器テックの永野さんにジャッジをしてもらって、綺麗に歌を歌うことはできた。でも、いまいち感情が入りきれてない気がするっていう、JESSEの思いがあって。で、永野さんにも相談して、後半はメンバーとJESSEで基本ジャッジをしていくっていう録り方に挑戦してみようと。
それからCharさんのスタジオにプリプロで4日間入って、「LIFE」「Anthem」「One more」「See you again」とかの歌メロが出来て、そのときの集中力が凄かった。例えば「LIFE」にしても、俺は元から仮タイトルに”LIFE”ってつけてたんだけど、そういうイメージワードを元に、ただのハッピーなパーティーソングじゃなくて、大きいテーマな歌詞にして欲しいんだよねって投げると、それをJESSEはすぐ広げる。メロディーを作ってるときも「JESSE、そこのメロディー◯◯」とか、ハモも「こうじゃない?」とかって、歌メロってものに対して全員でやったんだよね。みんなでメロディーを考えつつ、その場でJESSEは歌詞も書く。その場で歌詞の意味もみんなに説明してくれたりとかしてやりながら、マジで集中してたから精神と時の部屋じゃないけど、その分ドッと疲れたっていうか。家に帰ってからみんな言ってたんだけど「すげー爆睡しちゃってさ」みたいな(笑)。

(笑)。今回のアルバム制作において、メンバーが歌へ向き合ってる姿勢が曲と同じくらい強いですよね。
T$UYO$HI: NAKAは前々から、歌詞や歌をみんなでやるのもいいと思うって言ってて。最初のきっかけはやっぱ「Bird ~people with wings~」かな。具体的に言うと、最初にJESSEがつけたメロは1Aは低いキーで歌って、2Aはそれの1オクターブ上で歌うっていう作り方をしてたんだけど、メロはいい感じだけどJESSEが歌うには、低すぎるし高すぎると思った。それを今の完成したヴァージョンに「こういうメロはどう?」って作り変えたんだけど、JESSEも歌いやすいってなって。その辺から、キーやメロに対する取り組み方が始まってった感じかな。
俺も昔は、歌はあんまわかんねえから任せるよって感じだったのが、映画『咲-Saki-』の劇伴の仕事とかやったお陰で、コードに対してのメロディーやハモのつけ方がわかってきた部分が大きい。

個々の活動での反映や活かし方あるっていうのはデカイですね。そこにJESSEの意見を受け止める姿勢もあってこそだし。
T$UYO$HI:そう。俺らも、ジャッジを任せちゃった部分が良くなかったなって。プリプロで、メンバーだけでやった時のニュアンスがJESSEはすごく良かったらしくて「俺はメンバーが今のテイクどう思うかとかちゃんと聞けてなかったから、今回こうやって聞けてやれたのがすげえいいから、この感覚でやりたい」って。そのプリプロができたことは、このアルバムを作る上で大事だったと思う。

ーこのバンド人生の中で、一番肩の力を抜いて作れたアルバム

メロや歌詞も然りですが、曲自体も4人でジャムりながらですか?
T$UYO$HI:ジャムって作ってる部分がメインではあるし、みんなその感触が残ってると思う。でも、実は半分そうで半分違うっていうか。例えば「Bird ~people with wings~」だと、夜中にレッドロックっていうところにみんなで行って、一晩中焚き火して凄い景色を観て、今までのThe BONEZの全曲を1台の車で聴きながら帰ってきたっていう。その日にThe BONEZは生まれ変わったし、絶対にパワーアップした。で、その夜にスタジオでジャムって出来たのがこの曲なんだけど、もちろんその時には鳴ってないBメロのピアノとか、シンセのイメージが俺の頭の中にあって。日本に戻ってから、iPhoneで録音しといたスタジオの音を元に、自宅でドラムを打ち込んでギター、ベースをバーっと弾いて録って、ピアノやシンセを入れたりちょっとしたアレンジをしたデモの形にして、改めてみんなに聴かせる。「Rude Boy」もジャムでは最後の展開はなくて、ホントはあそこで終わってたの。だけど、最後の3拍子になる部分は、このままただアッパーな曲で終わるんじゃなくて、もう一展開欲しいなって思って、俺が作るデモの段階で付け足したりとか。

半分の意味ってそういうことだったんですね。前作だと、結構T$UYO$HIさんが作り込んできたものをっていうパターンが多々ありましたよね。
T$UYO$HI:そうだね。みんなでジャムらずに、俺が家で一から全部曲を作ったのは、今回は「LIFE」と「See you again」だけだね。今作は、基本的にスタジオで誰かが演奏したものだったりをビルドアップする作業にしたからね。みんなでジャムった曲だから、それぞれ作った感触やフレーズも残ってるし、俺は全員のプレイやイメージを元に更にアレンジしてみたり、すごくうまくいったかな。それこそ「Anthem」とかは、3年ぐらい前の合宿でNAKAが持ってきた曲で。いつかちゃんとカタチにしたいなってとっておいた曲なんだけど、今回NAKAがイニシアチブをとって完成しましたね。後はZAXが初めて作った「One more」。

初ですか!T$UYO$HIさん自体も構成にはノンタッチ?
T$UYO$HI:全くいじってないっすね。今回、アイツが「俺も曲作ったるー!」ってギターとMacBookProを買って、Logicも導入してドラムとギターのデモを作ってきたの。NAKAがフレーズを足したりしてるけど、基本のギターや曲の構成はほぼZAXのデモのまま。更に面白い話があって、俺とZAXでロンドン行ったでしょ。そのときに、俺はこの曲のベースのデモを仕事の合間に、Abbey・Road StudioのThe Beatlesの写真が貼ってある部屋で、パソコン立ち上げてデモを録ったっていう。なのでちょっとポールを意識して、メロディックなベースになってたりする。そのデモに偶然入っちゃったベースのハーモニクスが凄い良くて、その部分だけはアビーロードで弾いたデモのベースのテイクを使ってます。つまりはこの曲はロンドンレコーディングですよ(笑)。


最高!ちょっと意地悪な聞き方すると、ZAXの初楽曲ではありますけど、大凡のギターはZAXが持ってきたもので、それをNAKAが弾くことに抵抗って生まれないんですかね?
T$UYO$HI:前回はあったと思うよ。俺らはあんま意識してなかったけど、前作はそういう固さもあったみたい。でも今回は、そういうエゴじゃないけど「俺はこれなんか違うなあ」みたいなものは捨てて、なんでも挑戦しようって気持ちでいたみたい。俺もデモを作るときは極力NAKAが弾いたフレーズで構成していったし、前回はそれをしなかった反省もあって。実際のやりとりで「もう1回これ弾いて。これNAKAが弾いてたフレーズだよ」「あ、そうか」ってなった方がお互いやりやすいしスムーズになる。

そう伺うと「To a person that may save someone」のレコーディングよりメンバーの間柄も良くなってますよね。
T$UYO$HI:このバンド人生の中で、一番肩の力を抜いて作れたアルバムだと思う。前作は大変なことというかイメージ通りにならないこともあったりはしたしね。例えばサウンドにしても、自分の頭の中にあるイメージを人に伝えるのは難しかった。イメージの掛け違いでうーんってなってお互いストレスみたいな場面もあったし。

それは良くないですね。
T$UYO$HI:そう。もちろん、前回の方がチャレンジが多かったと思うから仕方ないんだけど、今回はそういう要素も乗りこなせるようになった部分もあるし、自分の血となり肉となってるものをそのままやってる感じだったから、みんなも楽しかったと思うしクリエイティブな感じでできたと思うよ。

そう伺うと役割の変化もありそうですね。T$UYO$HIさんで言えば、前作までプロデューサー寄りなイメージでしたけど、今作は1つ降りてよりメンバーとイーヴンでいるというか。
T$UYO$HI:そういや昨日JESSEにも「前回はプロデューサーって感じだったけど、今回はバンマスって感じだね」って言われたよ(笑)。まぁ、実際には作業的にはそんなに変わってないんだけど、やり方というかね。今回のバランス感はとてもいいかな。どうやっていくのが、このバンドのベストなんだろうっていうものがなんとなく今回わかってきたっていうか。ジャムって作って行くのはいいんだけど、その場で完成までさせないで仕上げの作業はデモに起こして色付けをちゃんとやるっていうね。The BONEZの楽曲の魅力って、勢いやグルーヴだけじゃなく、ハーモニーだったり曲の展開感だったりってのもあるから。と同時に、どうしても1人で作らなきゃ出来ない曲もあったりするのね。エレクトロな部分や新しい要素だったり、ジャムでは産まれないような大きなスケールの曲もThe BONEZに必要だと俺は思ってるし。

ーJESSEを産んだJESSEの母ちゃんが一緒に歌ってたら面白いなと

「SUNTOWN」はそれに当てはまりますか?
T$UYO$HI:「SUNTOWN」は初期に出来た曲で、実際に音を出してるわけじゃないんだけど、サビのこういうリズムの曲をやりたいなっていうのはZAXと密に話してて、The BONEZの曲の方向性だったり、次こういう曲あったらいいねっていうのはZAXとよく話すかな。

それは意図的に?
T$UYO$HI:今回は特によく話した。ZAXはいろいろな音楽聴いてるしね。んで、JESSE自体明るい人間だから、ヘヴィーとかリフものっていうよりかもうちょっとカラッとした感じの方向の曲も欲しいなって作ったのが「SUNTOWN」。
RIZEの春ツアーが始まったときに、その間に3人で曲を作ろうってときの初日かな。JESSEのスタジオに行ってイントロのあのフレーズをNAKAが弾いたから、「それちょっとちょうだい」つって1小節録ったのをループにして、先に「ベース録るわ」っつって俺はクリックとそのループだけ聴きながら、イントロからケツまでその場で作って録ったの。で、カンちゃんに「俺ベース入れたからドラム入れて。多分どんな感じかわかると思うから」って言ったら、叩いたドラムはほぼこれで。
要は俺がやろうとしてた曲と、ZAXがやろうとしてた曲のイメージは一緒だった。最後のサビ前の「yeah」の部分はひと回しだったんだけど、JESSEが倍にしたいってなって、あそこだけ尺を伸ばしたらさらに良くなった。この曲が出来たときに、「SUNTOWN」と「Bird ~people with wings~」で、アルバムの核になる曲が出来たなっと思った。

確かに昔でいうシングルライクというか、今のThe BONEZって?を表すにはこの曲だろうなっていう。
T$UYO$HI:そう。1発目のビデオはこれでいきたいって俺の中ではそのときから思ってた。The BONEZの全てってものを現したミュージックビデオになってると思う。あのビデオ観たらわかる気がすんだよね。友達がいて、子供いて、ワイワイみんながいて。

「LIFE」でもそれは感じましたけどね。先日のLIVEではJESSEが「The BONEZにとってちょっとチャレンジかも」って言ってましたけど、そこまで思わなくて。
T$UYO$HI:俺もそうで、全然違う新しいことやってるつもりはないかな。「どうかな?」って感じで聴かせたのはあるかもしんないけど、俺の中では自分の中での会心の一撃が遂に出来た!って思った。中盤タームにできた曲かな。

唯一あるとすればサウンド面くらいですか?
T$UYO$HI:そうだね。ドラムの音決めとか、生音とエレクトロな部分の融合具合とか、そういう面では大変だったけど。俺の中では普段聴いてる音楽とかに近い感じで、それをThe BONEZ流に落とし込んだって感じ。


楽曲が持つままの壮大さと”LIFE”っていう意味合い中に、JESSEのお母さんのコーラスがすごいハマってって。
T$UYO$HI:アイディアは後からなんだよね。JESSEに子供ができたってときに歌詞が出来て、産まれてくる息子に対して歌ってるわけじゃない?それをJESSEを産んだJESSEの母ちゃんが一緒に歌ってたら面白いなとふと思ったの。
「Nice to meet you」のコーラスを録ったときに、「そういやうちのお袋にやってもらえば良かったね。ああいう感じの声が得意なんだよ」ってJESSEがポロっと言っててたの思い出して。「明日、JESSEの母ちゃんっているの?コーラスやってくんないかな?」って聞いて「ちょっと聞いてみるわ」ってなって、やってもらって。Charさんも一緒に来たから「JESSEちょっとさ、Charさんにもやってもらわない?」ってやってくれた。それはその場の思いつきと勢いで(笑)。
父ちゃんと母ちゃんが一緒に参加した曲も今までないって言ってたから、それもいいなと思って。

曲自体もこのコーラスがあってすごく良いし、多分この曲がなかったら、アルバムの印象が違ったと思います。
T$UYO$HI:そうね。今までのThe BONEZに、何かしらの新しいワンエキスを俺は入れておきたいから。それがこの曲って今回は思った。

アクセントで言えば「Kings work」の方が、その印象があります。
T$UYO$HI:これ、実は方法としてJESSE and The BONEZでやってたことなんです。昔、JESSEが作ったヒップホップのトラックをバンド用にZUZU(前ギタリスト)がアレンジしてたんですけど、この曲もJESSEとドッグDが作った、Trap的なヒップホップの曲だったんですよ。それをBONEZのアルバムに入れようか?って話になって。
「それ俺がバラしていい?」つって、JESSEの歌とイントロのアルペジオのギターフレーズを持ってきて、テンポを変えてドラムや歪んだギターを入れてリアレンジしたっていう。前回のインタビューのときに「デモを作って用意してくのが大事だ」ってのは、正にこれのことです。

なるほど。
T$UYO$HI:「Kings work」と「Code name」が最後の合宿でやった2曲なんだけど、「Kings work」はそのデモを俺が持っていって、みんなに聴かせて「こういうアレンジがいいと思うんだけど」っつって出来て。「Code name」は合宿行く前に、俺が車乗って家族で映画を観に行ってる時に、ラジオで俺の好きだったバンドの曲が流れて「やっぱカッコイイなー。こういうリフものもあっていいなぁ。」って、速攻ZAXに「◯◯知ってる?ああいう感じのリフものの曲あってもいいと思うんだけど、どう思う?」「確かに、リフもんも一曲くらいあってもいいね」なんて話はしてて。で合宿に行ってセッティングしたら、JESSEがイントロのフレーズを弾き出して「それいいじゃん」ってなって。その後のイントロとかサビのリフとリズムは、「カンちゃん、あの感じあの感じ」ってつって、40分で出来たっていう。これがアルバムの中で、一番最後にできた曲かな。

ー5年掛かったけど、前のバンドで目指してたステージに新しいバンドでもう1度立つ

“LIVE感のあるアルバム”っていう部分を「Code name」や「Nice to meet you」がちゃんと担ってますし。そのあとのNAKAが作ったという「Anthem」はグッと来ますね。

T$UYO$HI:NAKAっぽいよね。Aが倍あったりしたのを多少尺を縮めたりとかしたぐらいで、ほぼNAKAの世界観。曲とメロ・歌詞を同時進行でやってったんだけど、JESSEが最近のアメリカの感じというか、旗を降ろそうよみたいな。これもみんなでメロは考えた歌で、これは凄くみんなもいいねって。上手いこと完成して良かったし、みんな満足してる。

音を詰め込め過ぎないThe BONEZの良さってスゲエあるじゃないですか。それが全面に出てるなって思います。
T$UYO$HI:大人だよね。

と言いつつ、「See you again」で終わってくれるのも最高ですけどね。
T$UYO$HI:「Anthem」と曲順逆がいいのかなあとかいろいろ迷ったけど、NAKAがそれで終わると結局前回のアルバムの終わり方と印象が似ちゃうし、最後にもう1曲”なんちゃって”ってやるのが俺らっぽくていいんじゃないって。去年、夏フェスとか出てる頃に思ってたのが、持ち時間問題ってあるじゃないですか。

ああ、40分かよ!みたいな。
T$UYO$HI:そう。6曲できなくて残り持ち時間2分ですっていうときに「じゃもう1曲ちょっとやるわ」っていう、短くてキャッチーな曲があったらいいよねって話の元に作った。そういうコンセプトがあったから「オッケー、俺が作ってくる」って家ですぐ作った。んでみんなに聴かせたら「ええやん!」みたいな。全部の曲に言えるけど、やっぱ歌なんだよね。それをみんなでスタジオであーでもねぇこーでもねぇって、1番最後の時間を一緒にやったから、凄くみんなで作ったって印象も強い。

ファミリー感がすごいありますもん。
T$UYO$HI:JESSEのスタジオを改装したんだけど、すんげぇキレイになって居心地が超良くなったのもある(笑)。JESSEの家にも近いから、歌のレコーディングのときは毎日JESSEの嫁さんがみんなの分の飯を作ってくれて。それがThe BONEZらしいファミリー感というか、Foo Fightersとかああいう海外のバンドじゃないけど、そういう生活の一部。レコーディングすら仕事仕事してないっていうか、そういう雰囲気が凄く詰め込まれたアルバム。

「Track Order」-“WOKE”先行レコ発LIVE!-で、その詰め込まれた楽曲を披露されましたが、ツアーのイメージみたいなものが見えました?
T$UYO$HI:これからだけど、NAKAが言ってて確かになと思ったのが「変なファイナル感もあったね」って。今までだとO-EASTとかがファイナルで千葉lookとかが初日だったから、逆にファイナルの想像ができた。最初に1回ちょっと大きめのとこでまた小さいハコの北海道に戻るでしょ。今回の「Track Order」をかますことによって、最終形を見据えることができた。


その最終形としてThe BONEZとして初のZEPP TOKYOを発表しました。さっきのFoo Fightersではないですけど、デイヴ・グロールはNirvanaとFoo Fightersで成功を手にした様に、T$UYO$HIさんZAXさんからしたらZEPP TOKYOの地はPTP以来ともなるので、どうしてもそのストーリーを見てしまいます。
T$UYO$HI:まあ、5年掛かったよね。結構ね、周りからは「2、3年ですぐスタートダッシュしないとまずいんじゃないの?」とか言われたし。でも結果オーライかな。やっぱり、やりたいことやドキドキがなくなるのが1番怖いし退屈。なんでもかんでもすぐ叶えちゃったら、すぐ煮詰まると思うんだよね。そういった意味では、進んでくスピードはゆっくりかもしれないし、The BONEZでいったら5年、バンド暦でいったら俺は2000年にデビューしてるわけだから、もう18年経ってる。そんな中で、やりたい事をやり尽くしてたらつまんないじゃん。5年掛かったけども、これで良かったと思う。

PTPのときと明らかに状況が違いますしね。
T$UYO$HI:全然違うよね、人が違えば全てが違うから。勿論、あの日以来立つってのもあるけど、これはまぁ別のバンドだからさ。でもそこに意味合いを感じてくれるのであれば、やっぱりマストで観に来て欲しいし、それを観ることによって何かを感じるかもしれないし。やっぱり、夢があると思うんだよなぁ、だって俺は40歳手前でこのバンドを始めてるんだよ?Kがいなくなっちゃって、あの日から俺含めZAXも、この先の人生何するんだろうって思ったはずじゃん。最初はあくまでJESSEのソロのヘルプだったわけだし、その先どうすんのみたいな。けど、それからNAKAが入ってバンドになって、アルバムも出したりフェスにも出るようになって、本格的にバンド活動するようになって。
5年掛かったけど、前のバンドで目指してたステージに新しいバンドでもう1度立つっていうさ。俺は同年代の奴らとか特に観て感じて欲しい。俺たち別にまだ終わっちゃいねーよって。

しかもゼロからのスタートだったわけですからね。
T$UYO$HI:もしかしたらJESSEと組める環境は「ゼロからじゃないじゃん!」って言う人もいるかもしんないけど、それは今まで生きてきて自分が培ってきたものだからね。例えば、俺がひたすらベース練習してスッゲーうまくなっても、家から出てなかったら、俺の周りにはこんな知り合いはいないし。外に出て、人のライブを観に行ったり、語り合ったり人と人の付き合いをしてきた結果。「もう1回一緒にバンドやろうよ」って、全ての要素とタイミングがあって出来ることだから。もしそれを「俺はそんな環境にいない」っていうのであれば、「そういう人付き合いをしてきた君の人生だからそうなんだよ」って俺は思っちゃうかな。

ですし、そうした足跡とか軌跡さえ、バンドの魅力であるべきだと思うんですよね。だから夢を与えられるわけですし。
T$UYO$HI:そう。やっぱね、そういう人間ドラマがあるから感情移入もするし。Xだってそうじゃん。そこに様々なドラマがあるからこそ、惹きつけられるんだと思うし。

特に今回の「WOKE」はThe BONEZっていう人間そのものみたいなアルバムですしね。終着ではないけど、そこに今回はZEPP TOKYOがある。
T$UYO$HI:そう。思い入れは特別だけど、全然終着点ではないから。ただ、俺の夢の1個は叶うけどね(笑)。色んなバンドのライヴをZEPPやAXへ観に行く機会が多くて。AXだと、ライヴが終わって7th floorで打ち上げするっていう楽しい夢を叶えて。ZEPPだと、帰りにお台場の景色を車で眺めながらみんなで打ち上げ会場に行くっていう、ちょっとした夢ね。まぁPTPのとき、ZAXはあの後仕事に行ったからそれができなかった(笑)。

ZAXさんらしいけど(笑)。
T$UYO$HI:バンドの活動停止のライブやって、その後職場に行ったアイツの精神力はマジですごい(笑)。

ライヴの成功はもちろん、今回はメンバー全員で打ち上げ会場に行ってくださいね(笑)。ツアーもThe BONEZのチケットは実は売っていないんじゃないかってくらい、ソールド続出ですし、ZEPPも忘れないようにして欲しいですね。
T$UYO$HI:チケットの売れ行きもなんだかとてもいい感じらしいし。ただ、ちゃんとチケットは売ってるからね(笑)。


T$UYO$HI ( The BONEZ )


取材:2018.05.03

Text,Photo:Atsushi Tsuji(classic0330)
Live Photo:Yoshifumi Shimizu,Takahiro Takinami NEKOZE


The BONEZ New Album 「Woke」


1. Until you wake up
2. Bird ~people with wings~
3. Rude Boy
4. One more
5. SUNTOWN
6. LIFE
7. Kings work
8. Code name
9. Nice to meet you
10. Anthem
11. See you again
Amazonで購入する

The BONEZ Tour「Woke」


5月11日(金) 札幌cube garden
5月13日(日) 旭川 CASINO DRIVE
5月16日(水) 盛岡 CLUB CHANGE WAVE
5月18日(金) 秋田 Club SWINDLE
5月20日(日) いわき club SONIC iwaki
5月25日(金) 横浜 F.A.D YOKOHAMA
5月27日(日) 滋賀 U-STONE
6月3日(日) 宇都宮 HEAVEN’S ROCK宇都宮VJ-2
6月7日(木) 京都 MUSE
6月8日(金) 神戸 MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎
6月10日(日) 岐阜 柳ヶ瀬Ants
6月16日(土) 長野 CLUB JUNK BOX NAGANO
6月17日(日) 新潟 GOLDEN PIGS RED STAGE
6月28日(木) 広島 SECOND CRUTCH
6月30日(土) 熊本 B.9 V1
7月1日(日) 鹿児島 CAPARVO HALL
7月8日(日) 柏 PALOOZA
7月15日(日) 松山 サロンキティ
7月16日(月・祝) 高知 X-pt.
7月20日(金) 浜松 Live House 窓枠
7月22日(日) 金沢 EIGHT HALL
9月02日(日) 仙台 Rensa
9月15日(土) 福岡 DRUM LOGOS
9月22日(土) 名古屋 DIAMOND HALL
9月24日(月・祝) 大阪 BIG CAT

The BONEZ TOUR 「WOKE」 – ENCORE –

9月30日(日) Zepp Tokyo

チケット : イープラス / ローチケ / チケットぴあ

M.S.M.L. / MUSIC SAVED MY LIFE


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