Roger Waters、反ユダヤ主義だとして中止されたフランクフルト公演を巡る裁判で勝訴

Roger Waters

ロジャー・ウォーターズは反ユダヤ主義だとして中止されたフランクフルト公演を巡る法廷闘争で勝利を収めている。

ロジャー・ウォーターズは5月28日に公営会場のフェストハレ・フランクフルトで公演を行う予定だったが、地元議会はロジャー・ウォーターズのイスラエル観を問題視して、公演を中止させている。地元議会はロジャー・ウォーターズについて「世界で最も広く知られている反ユダヤ主義者の1人」と評している。

先日、ロジャー・ウォーターズは公演が中止となったにもかかわらず、フランクフルトを「訪れる」ことを示唆していた。ロジャー・ウォーターズはドイツ人学生で反ナチ活動家で、ミュンヘン大学周辺で反戦ビラを配布したために1943年にギロチンで斬首されたゾフィー・ショルの墓石の写真をインスタグラムに投稿している。

ロジャー・ウォーターズは議会に差止め請求を行ったが、回答が得られなかったことも明らかにしている。ロジャー・ウォーターズは今回の措置を「彼を沈黙」させようとする「正当性のない」「憲法に違反する」判断だと述べていた。

今回、フランクフルトの行政裁判所はロジャー・ウォーターズがコンサートを行うことができるという判決を下している。

行政裁判所はロジャー・ウォーターズの公演が「踏み込んだ内容」で、ナチス政権に触発されたシンボリズムがあることを認めつつも、アーティストとしての自由を判決の主な理由として挙げている。

フランクフルトを初め、ドイツの当局はこれまでのツアーでダビデの星や企業のロゴが描かれた豚の形をしたバルーンが登場することを理由にコンサートに反対していた。

公演が予定されていた会場が1938年に強制収容所に送られた約3000人のユダヤ人の収容所として使用された背景があることも批判を呼んでいた。

しかし、行政裁判所は公演で「明らかに国家社会主義政権に基づいたシンボリズム」が使われており、その踏み込んだ内容は歴史的背景があるフェストハレ・フランクフルトを会場に選んだことで助長されているが、コンサートは「アート作品として見る」べきで、パフォーマンスを禁止する重大な根拠にはならないと述べている。

裁判所によれば、最も重要だった点はロジャー・ウォーターズのパフォーマンスが「ナチスの犯罪を美化・相対化したり、ナチスの人種差別的イデオロギーに共感する」ものではなく、プロパガンダとして使われた証拠はないことだったという。

フランクフルト市側はこの裁判について控訴する権利を有している。

この公演についてはエリック・クラプトン、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロ、ピンク・フロイドのニック・メイスンらによってロジャー・ウォーターズを支持し、決定を覆すことを求める署名活動もChange.orgで行われていた。

「ロジャー・ウォーターズはイスラエルによるパレスチナ人への対応を批判してきましたが、世界各地で長年にわたって行ってきた人権を擁護する活動の一環です」と署名活動の概要欄には記されている。「ロジャー・ウォーターズを非難している当局者はイスラエルの違法で不当な政策を批判する行為と反ユダヤ主義を混同するという危険な動きに加わっていることになります」

説明は次のように続けられている。「ドイツの当局者、コンサート主催者、音楽プラットフォームはロジャー・ウォーターズが光を当てた問題に向き合うのではなく、ロジャー・ウォーターズの音楽を禁止しようとするような個人や団体への抑圧に屈してはなりません」

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