ロジャー・ウォーターズはイスラエルのボイコットを批判するニック・ケイヴに対して反論して、「複雑なことではない」と語っている。
ニック・ケイヴはゲスト出演したポッドキャスト『リーズン』でロジャー・ウォーターズが提唱しているBDS運動について「見苦しい」もので「深い損害がある」と語っている。
ロジャー・ウォーターズはソーシャル・メディアに動画を投稿して、ニック・ケイヴの発言を報じた『インディペンデント』紙の記事を取り上げながら、ニック・ケイヴにコメントを求めたと述べている。「コメントを出してくれるかどうか見てみよう」
ロジャー・ウォーターズは次のように続けている。「『インディペンデント』紙よ、これがオーストラリア人への返答だよ。ニック・ケイヴ。パレスチナ人の母親や父親たちは、死んだ子供の遺体をビニール袋に入れ、どこにも行けない苦い道を背負って帰っているんだ。これがメッセージだよ」
「親愛なるニック・ケイヴ、パレスチナの先住民はこうした苦悩の中であなたに頼んでいる。自分の夕食のためにイスラエルで歌おうとBDS運動のピケット・ラインを越えないでほしいと。複雑なことではない。ニック、複雑なことじゃないんだ」
「自分の夕食のためにイスラエルで歌うという行為は、ニック、75年にわたるシオニストによるイスラエルの占領、土地の窃盗、アパルトヘイト、そして同胞の大量虐殺をホワイトウォッシュするものだ。ロジャー・ウォーターズやブライアン・イーノ、BDS運動を支持する多くの人たちを参考にしてほしい。ニック、注目してほしい」
80歳のロジャー・ウォーターズは2011年から「ボイコット、投資撤収、制裁」運動を提唱しており、2018年にはロジャー・ウォーターズやブライアン・イーノはユーロヴィジョンがイスラエルで開催されるようであればボイコットするべきだと主張していた。一方、ニック・ケイヴはポッドキャスト『リーズン』でブライアン・イーノのことも批判している。