AC/DCのBon Scott、製作が報じられた映画についてプロデューサーがその真意を説明

AC/DCの今はなきフロントマンであるボン・スコットの生涯を描いたフィクション映画のプロデューサーが同作について厳密な伝記映画ではないことを説明している。

オーストラリアのハロー・フィルムは、ボン・スコットの生涯に忠実ではない「1960年代を舞台としたフィクション映画」として『ザ・キッド・フロム・ハーヴェスト・ロード』を製作することをウェブサイトで発表している。

本作ではネットフリックスの『少年は世界をのみこむ』に出演しているリー・タイガー・ヘイリーがボン・スコットを演じ、脚本はスティーヴン・ブロウスキーが担当し、監督と共同脚本はデヴィッド・ヴィンセント・スミスが担当するという。

発表を受けて本作については世界各地のメディアで大々的に報じられることとなったが、ハロー・フィルムはボン・スコットの生涯を史実として正確に描いたものではなく、ボン・スコットの精神性を描くためにクリエイティヴ・ライセンスを使用することを明らかにしている。

「映画の製作を発表したところ、メディアから大きな反響をいただいたことに『ザ・キッド・フロム・ハーヴェスト・ロード』のプロデューサーたちは感謝していますし、恐縮しています。観客やメディアから熱狂的な応援を受けることはストーリーテリングの力を改めて確認させてくれるものです」

「しかし、心苦しいですが、『ザ・キッド・フロム・ハーヴェスト・ロード』は1960年代を舞台にした架空の物語で、フリーマントルでのボン・スコットの若き人生のエッセンスを描くことを目的としたプロジェクトであることをお伝えできればと思います。伝記映画を考えているのではなく、当時の物語や雰囲気からインスピレーションを得ることで、本作はボン・スコットのキャラクターや経験をより想像力豊かに探求することができるのです」

「フリーマントルでの彼の発育期に焦点を当てることで、彼を人間として形成することになり、最終的にはAC/DCの象徴的なフロントマンになるまでの影響や出来事を深く掘り下げられます。また、急成長する音楽シーンや当時の社会力学など、当時の文化的背景を探る機会にもなるでしょう」

ボン・スコットは1974年から亡くなる1980年までAC/DCのフロントマンを務めている。ボン・スコットはAC/DCの6枚のアルバムに参加しており、1980年2月に急性アルコール中毒で亡くなっている。享年33歳だった。ボン・スコットが亡くなってから数週間後にブライアン・ジョンソンが加入して、『バック・イン・ブラック』をレコーディングしている。

『ザ・キッド・フロム・ハーヴェスト・ロード』の公開日は現時点で決まっておらず、来年の前半から映画の製作に入る予定となっている。

AC/DCはバンドの50周年を記念してすべてのアルバムをゴールドのLPでリリースすることを発表している。それぞれのアルバムにはAC/DCの50周年を示すステッカーが貼られたようなアートワークとなっており、額装に適した12インチのアルバム・ジャケットのプリントも同梱される。

AC/DCは5月から8月にかけて21公演に及ぶ『パワーアップ』ヨーロッパ・ツアーを行うことも発表している。ツアー・メンバーはヴォーカリストのブライアン・ジョンソン、ギタリストのアンガス・ヤング&スティーヴィー・ヤング、ドラマーのマット・ローグ、そしてツアー・メンバーとなるベーシストのクリス・チェイニーという布陣となっている。

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