宇多田ヒカルが“Utada”名義でIsland Def Jam Music Groupから発表した2枚のアルバム『エキソドス』(2004)と『ディス・イズ・ザ・ワン』(2009)が初めてリマスターされ、6月24日(水)に発売されることが決定した。LP(180g重量盤)、カラーLP(180g重量盤)、SHM-CD、デジタル配信の各形態でリリースされる。Utadaのアルバムはこれが初LP化となる。SHM-CDは2枚組でCD 2にはリリース当時の各国ボーナス・トラックやリミックス音源が収録される予定。
全米デビュー・アルバムとなった『エキソドス』は、全米クラブ・チャートでヒットしたリード・シングル「イージー・ブリージー」、「デヴィル・インサイド」(リミックス・ヴァージョンが全米Dance Club Songsチャートで1位を獲得)を収録。ヒップホップ/R&Bシーンのスーパー・プロデューサーであるティンバランド(ミッシー・エリオット、デスティニーズ・チャイルド、スヌープ・ドッグ、ジェイ・Zなど)がアルバムの2曲のプロデュース、1曲のリミックスを手掛けた。また当時マーズ・ヴォルタのドラマーであったジョン・セオドアが「クレムリン・ダスク」に参加している。
全米セカンド・アルバムの『ディス・イズ・ザ・ワン』は、スターゲイト(NE-YO、リアーナ、ビヨンセなど)とトリッキー・スチュワート(ブリトニー・スピアーズ、マドンナ、マライア・キャリーなど)をプロデューサーに迎えて制作された。ファースト・シングルの「カム・バック・トゥ・ミー」(全米Dance Club Songsチャート5位)、坂本龍一の作品をサンプリングし映画『戦場のメリークリスマス』に触れている「メリークリスマス・ミスター・ローレンス – FYI」を収録。
全米アルバム・チャートで69位にランクインし、当時、ラウドネス(Loudness)『Lightning Strikes』の64位以来23年ぶりに同チャートの100位内に入った日本人アーティストとなった。
『ディス・イズ・ザ・ワン』発売時の公式資料で、なぜUtadaが新しいオーディエンスに向けて新人として再出発するという困難なステップを踏み出そうとしているのかについて、このように話していた。
「確かに私には、すでに確立したポジションに満足して楽な道を選ぶこともできた。でもそこに留まることによって、自分のクリエイティヴィティが、自分の人間性が危険にさらされてしまうと感じた。私は、単に自分の世界に閉じこもっているクレイジーなアーティストにはなりたくない。現実の世界と接点を保って、謙虚でいたい。それに私は怖い想いをするのが好き――“不安”が私に進むべき道を示してくれる」。
クリエイティヴィティの進化に挑戦したこの2作は、現在、海外での再評価も進んでいる。新たなリマスター音源であらためて聴く時が来たといえる。



























