THE CHERRY COKE$ 結成20周年直前記念でチケット代20円ワンマンライブ開催!

今年で結成20周年のアニバーサリー・イヤーを迎えた日本を代表するアイリッシュ・パンク・バンドのTHE CHERRY COKE$。
今春4月からはテレビ埼玉で放送される浦和レッズの関連番組のテーマソングに楽曲が起用されるなど、勢いは増すばかりだ。
そして20周年直前記念として、驚愕のチケット代20円というワンマンライブを4月9日(火)に渋谷THE GAMEにて開催した。
ライブ興業という概念を全て度外視し、THE CHERRY COKE$の活動を応援してくれた多くの人たちと共に規格外のどんちゃん騒ぎの宴を行い、最大限の感謝の意を伝えることと、この4月9日という日は以前から “THE CHERRY COKE$の日”と謳っており(※「49ers」という楽曲もある)、満を持してスペシャル・ライブをこのタイミングで企画/開催したのだ。

 もちろんチケット代に関係なく、KAT$UO(Vo)の「やっちまおーぜ!」の掛け声と共に、いつもと変わらない怒濤の勢いと熱量でライブハウスは瞬時に沸点を超えた狂喜乱舞の盛上りを見せる。
周年直前とは言え“周年”の冠が付いたワンマンらしく、「Polka」「BULLET FOR VAPID BEER」「1999」「My STORY ~まだ見ぬ明日へ~」「RASCAL TRAIL」「KISS IN THE GRREN」「RISE AGAIN」「Dong Chang Swag」「Gypsy Moon」等々、上げれば切がない程の贅沢で豪華な新旧織り交ぜたベスト盤的なセットリストが組まれていた。
もちろんこのイベントは渋谷THE GAMEの多大なる支援もあり、「チケット代の分はお酒でも水でも何でも良いから盛大に呑んで騒ごうぜ!」の号令と、パーティー・チューンの連続に彼らの公式ドリンクと言って過言ではないビールがドリンクカウンターから凄まじい勢いで消費されていく。
その一方で、途中のMCでメンバーの20年の想い出話がり、MASAYA(Gt)は「泣きそうになるから…(笑)」と照れ笑いしつつ、「ご報告があります!本当にメンバー、ありがとう!」の一言は、共に過ごした年月の重みを感じさせ、直後の「Lilac」「Wasurenagusa」とバラード2曲は聴く者全ての胸に沁みたのではないだろうか。
バンドTシャツを着たパンク・キッズ、仕事終わりでスーツのまま駆けつけた者、前方でモッシュを作り踊り狂う者、客席からダイブをして転げ回る者、お酒片手に拳を突き上げる者、感慨深げに後方で音に酔いしれる者。
老若男女問わず、楽しみ方は皆其々ではあるが、メンバー含めて全員がこの宴を全身で楽しんでいる姿が印象的な、全23曲完全燃焼のライブだった。


そして、終演後には嬉しいサプライズ発表がステージ前のスクリーンに映し出された。
20周年を記念した新曲「桜舟 ~Sail Of Life〜」が平成最後の日となる4月30日にデジタル配信リリースされる。
平成11年(1999年)の結成以来、日本のみならず海外でもその評価を轟かせ、数多くの海外アーティストの来日公演サポートや、自らもアメリカ横断TOURの実施など、海外でのライブも積極的に行ってきた。
もちろん、結成から20年という歳月は決して順風満帆ではなく、幾度となく荒波に直面してきた彼らは、その度に全力で帆を張って前進を続けてきた。そんな彼らが、平成最後の日に新曲をドロップすることは、元号が変わり新時代に突入しても自分たちのスタンスは変えずに突き進んでいく決意表明とも思える。
更に、今夏に「Dong Chang Cruise 2019」と銘打ち、20周年記念イベントの船上クルーズライブを開催する事も発表した、THE CHERRY COKE$は2015年にFlogging Mollyが主催する「Salty Dog Cruise」というカリブ海クルーズツアーにアジア圏のバンドとして初めて召喚され、NOFX、LESS THAN JAKE、The Skatalitesなど錚々たる海外バンド総勢30組と共演した実績がある。
今回はバンド自身の20周年記念として、船上クルーズライブを日本で開催する事を企画した。
THE CHERRY COKE$という海賊船に乗り込んで、海賊旗を高らかに掲げた盛大な宴になることは間違いない。また、今年も全国各地のフェスやイベントに出演が決定している。
アニバーサリー・イヤーを迎えた彼らの動きから目が離せない!

カメラマン:Watanabe“KOOL”Syo

1

2 3