ザ・ラカンターズは今年10月にオクラホマのカインズ・ボールルームで行われたソールド・アウトとなった3公演を収録したLP3枚組のライヴ・アルバム『ライヴ・イン・タルサ』をリリースすることを発表している。
『ライヴ・イン・タルサ』は今年6月にリリースされた11年ぶりとなったアルバム『ヘルプ・アス・ストレンジャー』に続くもので、サード・マン・レコーズのサブスクリプション・サービス「ザ・ヴォールト」を通してリリースされる。
3枚のLPには全12曲が収録され、“Bored and Razed”や“Help Me Stranger”といった『ヘルプ・アス・ストレンジャー』からの楽曲のほか、“Carolina Drama”、“Steady As She Goes”といったザ・ラカンターズの代表曲が収録される。
3枚のLPはそれぞれ違う色(銅、緑、黒)のカラー・ヴァイナルになるとのことで、ライヴのポスターにも使用されていたタルサ・ファイアアラーム・ビルのアールデコ調の装飾がデザインされた3つ折りジャケットが採用されている。
サード・マン・レコーズのウェブサイトに掲載されたプレス・リリースでは次のように述べられている。「ザ・ラカンターズはカインズ・ボールルームで3連続公演を完売させた初のバンドとなったのこともあり、毎晩の公演をレコーディングし、その中からベストなものを選び抜いて、キャリア全般にわたる傑作として融合させる機会としたのです」
今回ライヴ・アルバムには『ボーン・アンド・レイズド』と題されたボーナス・ブルーレイが付属するとのことで、ここにはジャック・ホワイトとブレンダン・ベンソンによる2つのライヴ・パフォーマンスが収録される。そのうちの一つは2019年7月9日のジャック・ホワイトの44歳の誕生日にサード・マン・レコーズのキャス・コリドー店で撮影されたものとなっている。
プレス・リリースではこのパフォーマンスについて次のように述べられている。「ブレンダンとジャックはザ・ラカンターズの曲だけでなく、膨大な過去のカタログからの名曲まで、多彩で冒険的な楽曲を演奏しています」
「“Only Child”や“Now That You’ve Gone”といったザ・ラカンターズの楽曲は唯一無二のバージョンのサウンドとなっており、ホワイト・ストライプスの“Sugar Never Tasted So Good”やブレンダン・ベンソンの“Metarie”といった曲に漂うヴァイブは、興味のない数人の常連客がさも、うるさくないというふりをするなか、2人がデトロイトの安いバーでふざけている頃に近いものとなっています」
収録されている2つ目のライヴは1999年3月14日にブレンダン・ベンソンとジャック・ホワイトが初めて共演した様子を撮影したものとなっている。プレスリリースによれば、このパフォーマンスは「非常にローファイなビデオカメラとコンデンサー・マイク」のみを使用して、デトロイトのガーデン・ボウル・ラウンジで撮影されている。
さらにザ・ラカンターズによる謎のソノシートが同梱される予定となっている。
『ライヴ・イン・タルサ』のトラックリストは以下の通り。
01. ‘Bored and Razed’
02. ‘Blue Veins’
03. ‘Consoler of the Lonely’
04. ‘Help Me Stranger’
05. ‘Only Child’
06. ‘Sunday Driver’
07. ‘Now That You’re Gone’
08. ‘Somedays (I Don’t Feel Like Trying)’
09. ‘Broken Boy Soldier’
10. ‘Carolina Drama’
11. ‘Thoughts and Prayers’
12. ‘Steady, As She Goes’
2019年7月9日、サード・マン・レコーズのキャス・コリドー公演
01. ‘Fearless’ (Pink Floyd)
02. ‘Sugar Never Tasted So Good’ (The White Stripes)
03. ‘Metarie’ (Brendan Benson)
04. ‘Only Child’ (The Raconteurs)
05. ‘Lucille’ (Little Richard)
06. ‘Love Interruption’ (Jack White)
07. ‘Now That You’re Gone’ (The Raconteurs)
08. ‘Shine The Light on Me’ (The Raconteurs)
09. ‘As Ugly As I Seem’ (The White Stripes)
10. ‘Together’ (The Raconteurs)
11. ‘We’re Going to Be Friends’ (The White Stripes)
12. ‘Help Me Stranger’ (The Raconteurs)
1999年3月14日、ガーデン・ボウル・ラウンジ公演
01. ‘I Fought Piranhas’ (The White Stripes)
02. ‘Dead Leaves and the Dirty Ground’ (The White Stripes)
03. ‘Crosseyed’ (Brendan Benson)
04. ‘Who’s to Say’ (Blanche)
05. ‘You’ve Got Her In Your Pocket’ (The White Stripes)
06. ‘The Same Boy You’ve Always Known’ (The White Stripes)
07. ‘Do’ (The White Stripes)
08. ‘Good to Me’ (Brendan Benson)
09. ‘Sugar Never Tasted So Good’ (The White Stripes)
10. ‘Fearless’ (Pink Floyd)
11. ‘Suzy Lee’ (The White Stripes)
12. ‘Candy Cane Children’ (The White Stripes)
一方、長年の期待を経て、ジャック・ホワイトとジャック・ブラックによるコラボレーションがついに実現したことが明らかになっている。
2組によるレコーディングは彼らが1990年代後半に登場して以来、ファンから待ち望まれてきたものとなっている。2006年に初めて会ったという2人だが、今年、ジャック・ブラックはついに一緒にスタジオ入りしたことを明かしていた。