ベックはプリンスが2016年に亡くなって以来、初めて彼の有名なスタジオAでレコーディングされた作品となる新作EP『ペイズリー・パーク・セッション』がリリースされている。
3曲入りのこのEPにはベックによる“Where It’s A”や“Up All Night”のほか、プリンスの“Raspberry Beret”や“When Doves Cry”、“Kiss”、“1999”をカヴァーしたスペシャル・メドレーが収録されている。
プリンスは1985年から亡くなるまでペイズリー・パークを生活と仕事の拠点としていた。ペイズリー・パークには複数のリハーサル・スペースやスタジオが備わっており、彼がその創作活動の多くを行っていたスタジオAはなかでも最も有名なスタジオとなっている。
『ペイズリー・パーク・セッション』はアマゾン・ミュージック限定でリリースされており、リリースと合わせてセッションの舞台裏を収めた映像も公開されている。
『ペイズリー・パーク・セッション』のストリーミングはこちらから。
「『ペイズリー・パーク』という名前は子供の頃から知っていたし、よくこのスタジオのことを想像していたんだ。ここにいられるなんて特別な気持ちだよ」とベックは映像の中でペイズリー・パークでのセッションについて語っている。
「どのスタジオにも生命が宿っている。特別なエネルギーがあるんだよ。ここではとてもクリエイティヴになることができた。事前に何も想定せずにここへ来て、僕らをどこへ連れて行ってくれるかを見てみようと思ったんだ。驚かされることになったよ」
『ペイズリー・パーク・セッション』は11月22日にリリースされるベックの通算14作目となる新作『ハイパースペース』に先駆けてリリースされている。
11曲が収録される『ハイパースペース』には先行リリースされている“Dark Places”や“Saw Lightning”を含む7曲でファレル・ウィリアムスが共同プロデュースで参加している。これまでにアルバムからリリースされている楽曲としては他に“Uneventful Days”がリリースされており、同曲はデヴ・ハインズが監督したミュージック・ビデオも公開されている。