エルトン・ジョンは長年のコラボレーターであるバーニー・トーピンが書いた名曲“Your Song”の歌詞の最初の草稿がオークションで18万ポンド(約2630万円)で落札されている。
これは名曲“Tiny Dancer”の題材になったことでも知られる、1971年から1976年までバーニー・トーピンと結婚していたマクシーン・トーピンによってオークションに出品されたもので、彼女はロサンゼルスのボナムズ・オークション・ハウスで行われたオークションに他にも一連の歌詞の草稿を出品している。
オークションでは“The Border Song”の歌詞の草稿が2万4000ポンド(約350万円)で落札されているほか、最終版とは異なる2番の歌詞が書かれた“Bennie And The Jets”の歌詞は6万7000ポンド(約980万円)で落札されている。
“Candle In The Wind”や“Goodbye Yellow Brick Road”、“Saturday Night’s Alright for Fighting”の歌詞は現時点で未落札となっているものの、オークション全体では27万1000ポンド(約3970万円)を売り上げている。
マクシーン・トーピンは次のように述べている。「バーニーがアルバムの量に足る歌詞を完成させた後で、私たちはエルトンのもとを訪問していました。完成した楽曲を聴いた瞬間、私は魔法のような場所に連れて行かれることになるのです。2人のクリエイターは何年にもわたって私たちをそんな場所に連れていき続けてくれたのです」
オークションに先立って米『ローリング・ストーン』誌の取材を受けたマクシーン・トーピンは離婚後、歌詞をどう管理していたかには覚えていないと語っている。「部屋で腰を据えて、何かを破るなんてことはしないと思うんだけど、そういうことをしてしまった可能性もあるわ」
「当時のことは覚えてないの。でも、額縁に入れて部屋の壁に飾っていたものもあったし、他にも銀行の金庫に完全に守られた状態で保管していたものもあったわ」
マクシーン・トーピンは自身が最後にエルトン・ジョンのパフォーマンスを観に行ったのは2004年のことだとした上で、今回、映画『ロケットマン』の成功を受けて歌詞を出品することに決めたと語っている。